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動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンへ統合
2024年9月4日、Google広告のキャンペーンタイプの1つである動画アクションキャンペーンが、デマンドジェネレーションキャンペーンに統合されることが発表されました。
動画アクションキャンペーンとは
動画アクションキャンペーンとは、YouTubeをはじめ、Google動画パートナーなどの様々な配信面に動画広告を出稿できるGoogle広告のキャンペーンタイプの1つです。「アクション」が名前に含まれる通り、ユーザーの問い合わせや予約といった行動を促すために、見出しやCTAボタンを設定することができます。
デマンドジェネレーションキャンペーンとは
デマンドジェネレーションキャンペーンとは、YouTubeだけでなく、DiscoverやGmailなどのGoogleのサービス上で広告を配信できるキャンペーンタイプです。動画だけでなく画像を使用することもできます。
なぜ統合されるのか
動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンに統合されることには、次のメリットがあります。
- リーチを拡大できる
- 1つのキャンペーンで様々なクリエイティブを用いて広告を最適化できる
- パフォーマンスを改善できる
Googleの調べでは、デマンドジェネレーションキャンペーンで動画アセットと画像アセットの両方を設定している広告主は、動画アセットのみを設定している広告主よりも、同じアクション単価で20%多くのコンバージョンを獲得しているそうです。つまり、動画広告のみの動画アクションキャンペーンよりも、動画と画像の両方を使用できるデマンドジェネレーションキャンペーンの方がパフォーマンスに優れる可能性が高く、機能としても重複する部分があるため、1つに統合してしまった方が良いという判断がなされたと考えられます。
広告主にとってもパフォーマンスが改善し、さらに運用の手間が省けるとなれば大きなメリットといえるでしょう。
キャンペーン統合のスケジュールと取るべき対応
動画アクションキャンペーンとデマンドジェネレーションキャンペーンの統合は段階的に進められる予定です。広告主はこの変更にともなって、どのような対応を取る必要があるのでしょうか。
統合のスケジュール
キャンペーンの統合は次のスケジュールで進められる予定です。
- 2025年初頭~:動画アクションキャンペーンを手動でデマンドジェネレーションキャンペーンに移行するためのツールが導入されます。
- 2025年3月~:動画アクションキャンペーンを新しく作成することができなくなります。
- 2025年第2四半期~:残っているすべての動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションに自動的にアップグレートされます。変更がある場合はアカウントに事前通知されます。自動アップグレートの終了後、動画アクションキャンペーンはGoogle広告のキャンペーンタイプとして利用できなくなります。
広告主が取るべき対応
動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンに統合される際、広告主は広告パフォーマンスに大きな影響がないか注意しておく必要があります。基本的にはパフォーマンスが良くなることが予想されますが、すべての広告アカウントにおいて悪くならないとは断言できません。大きな変更が行われた際は、どのような影響が出るか気を付けておきましょう。
また、完全に統合が終了する前に、デマンドジェネレーションキャンペーンに慣れておくことをおすすめします。仕様や設定方法があやふやな状態で、いきなり今までと異なるキャンペーンタイプで運用すると戸惑ってしまうでしょう。類似セグメントなどのデマンドジェネレーションキャンペーンの機能を活用したい場合は、移行ツールによるアップグレードではなく、新しくデマンドジェネレーションキャンペーンを作成する必要もあります。動画アクションキャンペーンが使用できなくなってから慌てることがないよう、しっかり準備しておきましょう。