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Yahoo!広告のIDが変更!設定作業が必要

LINEヤフー株式会社は法人向けサービスで提供している「Yahoo! JAPANビジネスID」と「LINEビジネスID」を統合し、「ビジネスID」に変更することを発表しました。それに伴い、Yahoo!広告のログインに利用している「Yahoo! JAPANビジネスID」が「ビジネスID」に変更となり、広告主や広告運用代理店などのYahoo!広告の管理画面にログインするユーザーはIDの統合作業を行う必要があります。
「ビジネスID」への統合が実施される理由
LINEヤフー社では、LINE公式アカウントに様々なビジネスソリューションをつなげ、企業やお店の総合的なビジネス支援を実現する「Connect One」という新プロダクトコンセプトを掲げており、今回のID統合はその「Connect One」を実現するための変更です。
従来のプラットフォーム基盤ではサービスごとに情報が分散しており、データやユーザー情報の横断的な活用が限定的となっていました。LINEにはLINEのID・アカウント・タグ・データがあり、Yahoo!にはYahoo!のID・検索広告/ディスプレイ広告/Yahoo!ショッピングのアカウント・タグ・データがそれぞれ存在します。管理画面やログインIDがサービスごとに異なり、シームレスなソリューションの活用が困難でした。
しかし「ビジネスID」への統合を行うことで、1つのIDにLINEやYahoo!広告などのアカウントが集約し、同じ計測タグやデータを活用することができるようになります。分散していた運用基盤が統合されることにより、業務効率や利便性の向上が期待できます。
「ビジネスID」への変更はいつから?
「Yahoo! JAPANビジネスID」の「ビジネスID」への変更は2025年7月23日に実施され、すでにYahoo!広告へのログインに「ビジネスID」を利用することが可能です。
「Yahoo! JAPANビジネスID」に「Yahoo! JAPAN ID」を連携している場合、ワンタイムパスコードによるログインは可能ですが、2026年3月ごろにワンタイムパスコードでのログインの提供が終了される予定のため、今後は「Yahoo! JAPAN ID」でログインするか、「ビジネスID」の統合を行って「LINEビジネスID」でログインする必要があります。
「Yahoo! JAPANビジネスID」と「ビジネスID」の違い
「Yahoo! JAPANビジネスID」と「ビジネスID」には以下の違いがあります。
- 構成:「Yahoo! JAPANビジネスID」は企業配下のIDとして管理/「ビジネスID」は個人のIDとして管理
- 発行方法:「Yahoo! JAPANビジネスID」はビジネスマネージャーでツール管理者か法人管理権限保有者が発行/「ビジネスID」はプロフィール画面でユーザー自身が発行
- 登録項目:「Yahoo! JAPANビジネスID」は名前・メールアドレス・部署名(任意)・役職名(任意)・電話番号・FAX番号(任意)・ツール権限/「ビジネスID」はメールアドレス・名前・パスワード
「Yahoo! JAPANビジネスID」は企業に紐づいて発行されていましたが、「ビジネスID」では個人に紐づく形に変更となります。そのため登録情報から企業情報が消え、権限も発行時に選択するのではなく各サービスで管理するようになります。
「ビジネスID」への統合方法
「Yahoo! JAPANビジネスID」と「LINEビジネスID」を一度統合すると、別のIDに変更したり、指定したIDを解除したりすることができません。統合するIDは設定作業の前に必ず確認しておきましょう。
具体的な統合方法・手順はYahoo!の公式サイトで解説されています。手順をしっかり確認し、間違いのないようIDの統合を行いましょう。
「ビジネスID」への統合状況を確認するには、広告管理ツールの「ID>登録情報」からプロフィール画面に遷移して確認することができます。