Threads広告(スレッズ広告)とは?メリットや作成方法を解説

Threads広告(スレッズ広告)が全広告主向けに利用開始

2025年1月、Meta社はThreads広告(スレッズ広告)を全広告主向けに提供開始する予定であることを発表していました。そこから僅か数ヵ月、2025年4月末から全広告主向けにThreads広告(スレッズ広告)の提供が開始されました。

Threads広告(スレッズ広告)とは

Threads広告(スレッズ広告)とは、SNS「Threads(スレッズ)」に配信する広告のことです。配信するにはMeta広告マネージャーでの設定が必要で、配信枠の1つとしてThreads(スレッズ)を選択できます。Threads広告用として独自の広告マネージャーや管理画面があるわけではなく、厳密にはMeta広告の機能の一部と言えます。

なお、Meta広告でAdvantage+配置を利用する場合は、広告配置としてThreadsフィードがデフォルトで自動選択されます。

Threads広告(スレッズ広告)に対応する広告の目的

以下の広告の目的はThreads広告(スレッズ広告)に対応しています。すでに下記の目的でMeta広告を利用している場合は、Threads(スレッズ)を配信先に追加することを検討してみましょう。

  • 認知:ビジネスに対する認知度を高める。最適化の対象はリーチ。
  • トラフィック:ウェブサイトなどリンク先へのトラフィックを増やす。最適化の対象はリンククリック。
  • 売上:商品やサービスの購入可能性が高い人を見つける。最適化の対象はコンバージョン。

Threads広告(スレッズ広告)のメリット

Threads広告(スレッズ広告)を配信するメリットとして以下の点が挙げられます。

若年層へのリーチを強化できる

Meta社の主力サービスの1つといえるFacebookは若年層での利用率が低いと言われています。そのためFacebook広告では10代、20代の若者をターゲットとした際にリーチが不十分で、同じMeta広告の1種であるInstagram広告や、TikTokのような若年層に人気のある新興SNSでの広告配信を推奨する傾向があります。

2024年一般向けモバイル動向調査」によると、Threads(スレッズ)の年代別利用率は10代が最も高く17.9%、次いで20代が11.0%、その後は年代が上がるにつれて利用率が低くなっていきます。一方、Facebookの年代別利用率は10代で13.4%、20代で16.2%、30代が最も高く27.8%となり、その後は年代が上がるにつれて利用率が下がります。

Threads(スレッズ)はまだ新しいSNSであるため、全体としての利用率は他SNSと比べて低いのですが、10代に限ればFacebookよりも利用率が高くなっています。今後ユーザー数が伸びていくことを考えれば、広告でリーチできる層がさらに増えていくことが予想されます。若年層をターゲットとした場合の新しい選択肢として、Threads広告(スレッズ広告)を検討してみることをおすすめします。

広告と口コミの相乗効果を期待できる

Threads(スレッズ)はXに似たSNSで、テキスト投稿によりユーザー同士でコミュニケーションを取れる仕組みになっています。他ユーザーの投稿の引用やリポストが可能です。そのため、広告を見た1人のユーザーから口コミで多くのユーザーに情報が広がる可能性があります。

引用やリポストでの広告の拡散には費用が発生しません。口コミで広告が拡散されれば、非常に高い費用対効果を期待できます。

Meta広告の既存広告主にとって配信の手間が少ない

すでにMeta広告(特にInstagram広告)を利用している場合、配信先にThreads(スレッズ)を追加するだけで広告を配信できます。Threads(スレッズ)の仕様は基本的にInstagram広告と同じです。少ない工数で配信を開始することができます。

また、Threads広告(スレッズ広告)ではFacebookやInstagramのオーディエンスを活用できるため、Instagramでのフォロワーに向けてThreads広告(スレッズ広告)を配信することも可能です。

Threads広告(スレッズ広告)の作成方法

広告の目的に応じて作成方法が異なります。下記の手順に沿ってThreads広告(スレッズ広告)を作成しましょう。

広告の目的が認知かトラフィックの場合

  1. 広告マネージャーを開き、[+作成]をクリック。
  2. 広告の目的として[認知]または[トラフィック]のいずれかを選択。[次へ]をクリック。
  3. 広告セットレベルまで広告作成ステップを進める。
  4. 選択した広告の目的に合わせてコンバージョンの場所とパフォーマンス目標を選択。
    認知:[認知]セクションの[パフォーマンス目標]で、[広告リーチの最大化]が選択されていることを確認する。
    トラフィック:コンバージョンの場所として[ウェブサイト]を選択。[パフォーマンス目標]で、[リンククリック数のリーチ最大化]が目標として選択される。
  5. [ダイナミッククリエイティブ]がオフになっていることを確認。
  6. [予算と掲載期間]と[オーディエンス管理]の各セクションを入力。
  7. [配置]セクションでは、Advantage+ 配置がデフォルトで選択される([Threadsフィード]の配置はデフォルトで含まれる)。
  8. [手動配置]を使用する場合は、[Advantage+ 配置]にマウスポインターを重ねて、[編集]をクリックし、[手動配置]を選択([Threads]はデフォルトで選択される)。なお、広告配置としてThreadsフィードのみを選択することはできないため、[Threadsフィード]と[Instagramフィード]の両方を選択する必要がある。
  9. [名義]セクションで、使用したいThreadsプロフィールが自動入力されていない場合は、プロフィールを選択。Threadsプロフィールがない場合は、代わりにInstagramアカウントが広告の配信元として使用される。[プロフィールを作成] をクリックすると、新しいThreadsプロフィールを作成できる。
  10. [広告設定]セクションで、ドロップダウンメニューから[広告を作成]を選択し、広告フォーマットに[シングル画像または動画]を選択。
  11. [リンク先]セクションで[ウェブサイト]を選択し、ウェブサイトURLを入力。
  12. [クリエイティブ]セクションを入力。
  13. [言語]がオフになっていることを確認。
  14. 必要に応じて、[トラッキング]セクションに入力。
  15.  [公開]をクリック。

広告の目的が売上の場合

  1. 広告マネージャーを開き、[+作成]をクリック。
  2. 広告の目的として[売上]を選択し、[次へ]をクリック。
  3. Advantage+ ショッピングキャンペーンの開始時に、キャンペーン設定の選択が不要になった経緯を確認する通知が表示されるため、[今後表示しない]または[OK]のいずれかをクリック。
  4. キャンペーンレベルで[Advantage+ カタログ広告]をオフにする。
  5. 広告セットレベルの[コンバージョン]セクションまで広告の作成手順を進める。
  6. [コンバージョン]セクションで、コンバージョンの場所として[ウェブサイト]を選択。[パフォーマンス目標]で、[コンバージョン数の最大化]が目標として選択される。
  7. [ダイナミッククリエイティブ]がオフになっていることを確認。
  8. [予算と掲載期間]と[オーディエンス管理]の各セクションを入力。
  9. [配置]セクションに[Advantage+ オン]ラベルが表示される。[その他の設定を表示]をクリックし、[プラットフォーム]と[配置の管理]をクリックして必要に応じて広告配置を手動で選択。なお、広告配置としてThreadsフィードのみを選択することはできないため、[Threadsフィード]と[Instagramフィード]の両方を選択する必要がある。
  10. [名義]セクションで、使用したいThreadsプロフィールが自動入力されていない場合は、プロフィールを選択。Threadsプロフィールがない場合は、代わりにInstagramアカウントが広告の配信元として使用される。また、[プロフィールを作成] をクリックすると、新しいThreadsプロフィールを作成できる。
  11. [広告設定]セクションのドロップダウンメニューで[広告を作成]が選択されていることを確認し、メディア設定として[手動アップロード]を選択してから広告フォーマットとして[シングル画像または動画]を選択。
  12. [リンク先]セクションで[ウェブサイト]を選択し、ウェブサイトURLを入力。
  13. [クリエイティブ]セクションの入力を完了。
  14. [言語]がオフになっていることを確認。
  15. 必要に応じて、[トラッキング]セクションに入力。
  16.  [公開]をクリック。