ここ数年で「クラウドソーシング」という言葉が、日本でも一気に浸透してきました。政府が推し進める「働き方改革」にともない、新たな働き方としても注目されています。
また企業にとっては、Webを通じて世界中の優秀な人材にアクセスし、必要な業務だけを外注することができるようになり、雇用に対する考え方も変化しつつあるといえるでしょう。
この記事では、クラウドソーシングで初めて記事の制作を依頼したいとお考えの方が、そのメリット・デメリットをおさえ、効率よく利用できるよう解説しています。また、よく比較される「ライティング専門型サービス」についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
記事制作代行サービスは多様化している?
記事制作代行サービスは、以前からありましたが、ここ数年で一気に多様化してきました。クラウドソーシング型と、ライティング専門型に大きくわけられますが、サービスの内容によって各社それぞれの特色も出てきています。
サービスが多様化したもっとも大きな理由は「オウンドメディア」の台頭です。オウンドメディアは、その名の通り「自社で保有し運用していくメディア」です。これまでの広告にかわり、重要なマーケティング施策の一つとして「オウンドメディア」に取り組む企業が増えました。このオウンドメディアを運営する施策「コンテンツマーケティング」の広がりとともに「記事制作代行サービス」のニーズが急速に増えています。
クラウドソーシングの中でも記事制作代行サービスは、勢いのあるジャンルです。
そもそもコンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、2000年頃にアメリカで誕生したマーケティング手法です。日本では、2014年頃から注目されるようになりました。
コンテンツマーケティングでは、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作し発信することで、ユーザーのニーズを育成し購買や契約など成果につなげ、最終的にはファン化することを目指します。つまり、「ユーザーにとって有益なコンテンツを制作する」→「ユーザーに興味を持ってもらう」→「ユーザーのニーズを育成する」→「ユーザーが購買・契約」→「ユーザーがファン化し、リピートや口コミなど拡散」の一連の流れがコンテンツマーケティングで目指す形です。
また、すでにニーズが顕在化しているユーザーをターゲットとするリスティング広告などと違い、コンテンツマーケティングではニーズが明確化していない潜在層のユーザーをターゲットとすることが特徴です。
なぜ、近年コンテンツマーケティングが注目されるようになったのでしょうか。注目されるようになった理由として考えられるのは、インターネットの普及により、ユーザーが自ら多くの情報を獲得できるようになったことです。以前はユーザーが情報を獲得する方法は、テレビCMやネット広告、テレアポなどしかありませんでした。しかし、インターネットの普及により、ユーザー自らさまざまな情報を比較・検討できるようになったため、テレビCMやネット広告、テレアポなどの宣伝方法が通用しなくなってきています。そこで注目されるようになったのが、コンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングでは、広告などの「売り込み型」の手法と違い、自然な形でユーザーに情報を届けることができます。今後、さらに注目されるようになると考えられます。
コンテンツマーケティングの”コンテンツ”の形は、オウンドメディアやサテライトサイトで記事として発信する場合やSNS、動画などさまざまです。本稿では、オウンドメディアやサテライトサイトで記事として情報を発信するときに活用してほしい、クラウドソーシング型記事制作サービスについてご紹介しています。
クラウドソーシングについて
クラウドソーシングとは?
クラウドソーシングは、もともとアメリカで始まりました。「クラウド=群衆・大勢」「ソーシング=調達」を意味します。文字通り、webを通じて大勢のワーカーに業務を依頼することです。業務の一部を外注する「アウトソーシング」のひとつの形といっていいでしょう。
日本では、ランサーズやクラウドワークスなどのプラットフォームに数多くのワーカーが登録しています。これまで、「知る人ぞ知る」存在ともいえたクラウドソーシングも、ランサーズなどのプラットフォームが、積極的に新聞広告やテレビコマーシャルでPRするようになり、より認知されつつあります。
これほどクラウドソーシングが盛んになったのは、Webの利用環境が整ったことに加え、コミュニケーションツールの発達があげられます。Skypeで打ち合わせをしたり、slackなどのチャットツールで迅速に連絡できたり、直接会わなくても、意思の疎通ができるツールが増え、クラウドソーシングが利用しやすくなりました。
クラウドソーシング型記事制作サービスの特徴
クラウドソーシング型のサービスを利用する際には、まず会員登録が必要です。その後、依頼する案件の詳細を公開し応募を待ちます。これまでの「アウトソーシング」では、業務にあった業者やフリーランスを見つけ、スケジュールや予算のすり合わせが必要でした。
しかし、クラウドソーシング型では先に業務内容を公開し、スケジュール・予算・スキル面などの条件をクリアした人材が応募するので、業務とのマッチがしやすいのが特徴です。
クラウドソーシング型の発注形式は、おもに、プロジェクト形式・コンペ形式・タスク形式があります。コンテンツマーケティングの記事制作の場合は、プロジェクト形式を選択するのが一般的です。違いを以下の表にまとめました。
プロジェクト形式 | ・提案してきた応募者の中から適した人材を選ぶことができる
・依頼内容に明記していれば、Skypeを使った打ち合わせや納品後の修正依頼も可能 |
コンペ形式 | ・不特定多数のワーカーが、原則先着順に作業をする
・ワーカーとのやり取りはない |
タスク形式 | ・不特定多数のワーカーに作品を提出してもらう
・作品そのものを選定することができる |
クラウドソーシング型記事制作サービスの納品までの流れ
クラウドソーシング型記事制作サービスの納品までの流れは、以下の通りです。
- 記事制作をするキーワード(対策キーワード)を決める
- 対策キーワードをもとに記事のタイトル・見出し(記事の構成)を設計する
- ライター向けのマニュアルを作成する
- クラウドソーシングで適切なライターを探す
- ライターと価格面などを交渉
- 記事制作開始
- 記事完成の連絡を受けたら問題がないか確認
- 納品
まず、どんなユーザーに記事を読んでもらいたいかを考え、記事制作をする対策キーワードを決定します。このとき、具体的なユーザー像である「ペルソナ」を決めるといいでしょう。
例えば、「記事制作 代行」のペルソナを考えると以下のようになります。
- 32歳男性
- 都内のITツールを販売する会社に勤めている
- マーケティングチーム責任者
- コンテンツマーケティング導入が決定し、記事制作を代行する会社を探している
- 費用面よりも高品質な記事がほしい など
ペルソナを細かく設定し、チーム内やライターと共有しておくことで、ターゲットとするユーザーへの認識を統一することができます。
ペルソナを設定した後は、対策キーワードをもとにタイトル・見出し案(記事の構成)を作成します。タイトルは検索結果に表示されたときに、記事の内容が一目でわかるものにしましょう。さらに、具体的な数字を入れるなどして(例:おすすめツール5選など)、ユーザーの興味を惹くことができるものにするといいですね。見出しは、ユーザーの動線を考えるようにしましょう。さらに、タイトル・見出しには対策キーワードを含むようにすると、SEO対策的に効果があるといわれています。
タイトル・見出しの設計が終わったら、ライター向けのマニュアルを作成してください。マニュアル作成については、下記の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
マニュアルが作成したら、クラウドソーシングでライターを募集しましょう。いくつか応募があった場合、ライターのプロフィールや過去に制作した記事、ほかの企業からの評価など確認し決定しましょう。決定したら、ライターにタイトル・見出し案とマニュアルを共有し、価格面を交渉し問題なければ記事制作が始まります。ライターによっては、締め切りまでに記事の納品が間に合わない場合があるため、余裕を持って記事制作を依頼するようにしてください。
記事完成の連絡を受けたら、記事の内容に問題がないか確認します。問題がなければ納品となります。
<クラウドソーシング型の記事制作サービス>メリット・デメリット
ではクラウドソーシングで記事を発注すると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれ解説します。
メリット
一度に多くの記事を発注できる
クラウドソーシングでは、多くのワーカーが登録されています。条件さえ合えば、必要な記事の本数が大量であっても、まかなえるほど人材が豊富です。また、状況により記事の本数を容易に増減できるのも特徴です。
オウンドメディアの立ち上げ時に大量の記事をアップしたい、予算の消化に入る年度末に読まれるよう準備したいなど、毎月本数を固定することなく、自社のニーズにあわせた調整が可能です。
記事の単価が安い
クラウドソーシングの一番のメリットは、コストにあります。クラウドワーカーは、時間や場所に制約されない分、人材が豊富です。そのため、同じようなスキルのライターでも、クラウドワーカーの方が単価が安い傾向にあります。また、直接やりとりできるので、中間マージンが発生しません。通常プラットフォームを利用すると手数料が発生しますが、業者に委託するより大幅に安く発注できます。
オウンドメディアを立ち上げたいがあまり予算がない、同じ予算でもできるだけ数多くの記事をアップしメディアの充実をはかりたいといった希望もかなえられます。
デメリット
案件に提案が集まらないことがある
クラウドソーシングでは、基本的な流れとして、プラットフォームに案件を「依頼」として公表し、提案を待ちます。締め切り後、よせられた提案の中から条件にあうワーカーを選出しますが、提案そのものが集まらなければ、発注することが出来ません。
特に、単価が低いものや依頼内容や依頼範囲がよくわからないもの、納期が近いものは集まりにくいです。また最初の依頼は、「発注者」としての実績がないため警戒され提案を避けられる傾向もあります。
より多くの提案が集まるよう、「依頼内容」は明確かつ魅力のあるものにする必要があります。
専門分野の記事制作を依頼することが難しい
クラウドソーシングでの記事制作は、Web上をリサーチして情報をまとめ、記事にする流れが多いです。登録しているワーカーも、その流れで記事を制作するのに慣れています。一方、専門分野の知識を持ち、その知識を活かしたライティングができる人材は、そう多くありません。
また、専門分野の記事を依頼した場合、納品された記事に間違いがないかどうかの確認「ファクトチェック」にも、専門知識が必要になります。参考にしたサイトの内容を確認し、事実誤認がないかをチェックする通常のファクトチェックよりも、スキルと労力を必要とします。
専門分野の記事制作をクラウドソーシングで依頼し、一定の品質を保った記事を揃えるのは難しい場合が多いです。
記事の品質にばらつきが出やすい
クラウドソーシングでは、ワーカーがそれぞれ独立しています。スキルや経験値もばらばらです。さらに、ワーカー同士がコミュニケーションをとり、案件について共有事項を持つことも出来ません。
その結果、記事を複数のワーカーに発注すると、品質にばらつきが出やすくなります。1人のワーカーにまとめて発注することも可能ですが、いくつもの案件を掛け持ちしている、本業を持ちながら副業としてクラウドソーシングの業務を行っているなどの理由で、まとめて受注してくれるワーカーは数多くありません。
また、一人のワーカーに発注した場合、納品されなかった、提案と違い品質が低すぎる、連絡が取れなくなったなどのトラブルが発生したときに、オウンドメディアが立ちゆかなくなる危険もあります。
残念ながら、現在のクラウドソーシングでそういったトラブルは珍しくありません。そんな事態を避けるために複数のワーカーに発注し、なおかつ一定の品質を保つというのは、発注する側もスキルと経験を積まなければ難しいといえるでしょう。
自社で取り組むタスクがある
すでに述べた通り、ペルソナ設定・キーワード選定・マニュアル作成・ライターアサインなど、記事制作はクラウドソーシングで依頼するとしても、自社で行わなければならないタスクは多くあります。
コンテンツマーケティングをスタートする際の準備期間、サイトを作成し更新を始める運用期間、それぞれで多くのタスクが発生します。立ち上げ時に期間限定で割くことが出来た人員も、運用時に継続的に行っていくことは難しいと感じる企業も多いです。
運用時には、キーワード選定、ライターの割り振りや支払い管理、各記事の見出し作成、納品された記事の確認・修正依頼など常に多くのタスクを抱え続けることになります。さらに成果を出すためには、すでに更新した記事の分析をし、改善し続けることも必要です。
コンテンツマーケティング運用のために、社内の他の業務の進行が滞ったり、圧迫するようになったりしては、社内全体の効率低下につながります。立ち上げときだけではなく、長期的に人員を割けるかどうか見極めましょう。
クラウドソーシング型サービスでかかる費用相場は?
次に、クラウドソーシング型サービスでかかる費用についてそれぞれ解説します。特に初めてクラウドソーシングで依頼する場合には、最初の価格設定が重要です。
高すぎたとしても、同じライターの価格を下げることはできません。低すぎると、良質なライターは集まりません。適正価格となるように慎重に検討しましょう。
費用の決まり方
クラウドソーシングの費用は、1記事○○円のように、一概にはいえません。さまざまな要素を複合的に判断して「相場」が決定するからです。
おもに相場を決定する3つの要素は、「難易度」「スキル」「納期・数」です。以下でそれぞれ解説します。
記事内容の難易度によって決まる
記事の内容、つまりジャンルやキーワードによって相場は左右されます。特別なスキルや経験がなければ書けないジャンルは相場が高くなり、1文字あたり2~3円程度です。
反対に特別な知識がなくても、Webで検索すれば書ける内容の場合は1文字あたり1円程度と安いです。
1文字あたり1円未満でライターを募集しても集まることはありますが、そもそも日本語として成り立っていない、既存の記事をコピペしているなど問題が発生し、修正に手間と時間がかかることも多いです。
また「1文字あたり」はあくまでも目安で、募集時には「3000~3500字で1本3500円」など1本あたりの価格設定にしたほうがスムーズです。「1文字あたり○円」をそのまま報酬とすると、文字カウントは納品時か修正時か、見出しは含むのかといったルール作り、カウントするツールによって文字数がかわる、冗長表現による文字数の水増しなどへの対応など余計なタスクが発生するので避けましょう。
また、文字数カウントの煩雑さからライターにも敬遠される傾向にあります。難易度と価格が釣り合っているのか検討し「1本○○円」と、適正価格であることが明確に伝わる募集概要を作成しましょう。
ライターのスキルによって決まる
ライターのスキル・経験によっても大きく相場は左右されます。特に専門知識があることを証明できる「資格」を持っているライターの費用は高くなる傾向があります。
税理士・弁護士・社会保険労務士・薬剤師などの国家資格を持ち、記名記事の場合は1文字あたり3円以上、さらにライターしての実績も十分であれば1文字あたり5~10円と高額になるでしょう。
民間資格の場合も国家資格ほどではないですが、記事のジャンルとマッチしていれば1文字あたり1.5円以上と多少上乗せされます。
Googleの評価は「専門知識」「信頼性」「権威性」を重視しています。サイトのジャンルによっては高価格に見合う成果が得られる可能性があります。
納期や数で決まる
トレンドに乗っていますぐ更新したい、まとまった数を作成して強化したいなど、通常より早い納期や本数が必要なこともあります。その場合は単価が上がります。
通常、見出しをライターに渡してから納期までは、2週間程度の期間が必要なことが多いです。ですが特急料金として上乗せすることで、即日納品が可能なライターもいます。
また、1人にまとまった本数を依頼するときも単価は上がります。通常の商品などは「まとめ買い」がお得なイメージですが、ライター発注の場合はその逆です。
発注側はライターアサイン、マニュアル共有などの負担軽減というメリットが、ライター側は、新規案件を獲得できない、もしなくなった場合の収入減が大きいなどのデメリットがあるからです。
特急料金も大量発注も、既存のライターに依頼するのが一般的です。相場はそれぞれ、通常時の10%~30%増くらいが目安ですが、個々にライターと交渉するのがよいでしょう。
代表的なクラウドソーシング型サービス
ライターに発注できるクラウドソーシング型サービスは多くあり、登録されているライターの人数や質、利用した際の手数料などもさまざまです。発注側の実績も蓄積されるため、最初は1つのサービスに絞って始めるのがよいです。
おすすめは、ランサーズです。「日本最大級の仕事発注サイト」と掲げており、ライターだけではなく、Web制作やシステム開発、デザインなど、幅広い人材を見つけられます。登録しているライターは7000人以上いて、ランサーズでの実績によってランク分けされています。コンテンツマーケティングの記事を依頼する際は、上位2割以内に入ることを証明する「認定ランサー」のライターを選ぶのがよいでしょう。
また検索機能を使うことで、自社のジャンルやSEOに強いライターを抽出することもできます。利用料は「システム手数料」として、ライターに支払う額の5~20%の費用がライターへの報酬に上乗せされます。10万円以下の場合は20%で、それ以上に金額が高くなると手数料が低くなっていきます。
登録しているライターが多くいる分、案件も膨大な量が毎日追加されています。その中で、自社の案件が目立つように表示できる有料オプションもあります。急いでいる、ひとりでも多くのライターに応募して欲しいなどの場合は、利用するのも有効です。
依頼内容をできるだけ明確にし、適正価格の予算を用意すれば、自社のサイトにマッチするライターを確保できるでしょう。
クラウドソーシングによる記事制作が不安な方は?
記事制作をクラウドソーシングのサービスで依頼することは、価格も安く魅力的ですが、初めて依頼するときや、社内で専任の担当者を配置できない場合などは、ハードルが高い面もあります。
そんな方のために、「ライティング型専門型サービス」があります。
ライティング専門型サービスがおすすめ!
ライティング専門型サービスは、クラウドソーシングを利用したときの懸念点をカバーし、プロのサポートが受けられます。通常、企業ごとやサイトごとに担当者(ディレクター)が固定され、専属のライターにより記事が執筆されます。
コンテンツマーケティングの普及とともに、近年急速に発展してきたサービスです。
ライティング専門型サービスのメリット・デメリット
ここでは、ライティング専門型サービスの、メリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
メリット
【統一感のある質のよい記事が望める】
ライティング専門型サービスで記事を発注する最大のメリットは、統一感のある質のよい記事を得られることです。
ライティング専門型サービスで記事を発注すると、まず丁寧なヒアリングがあります。クライアントがどのようなサイトを目指しているか、どんな層をターゲットとしているか、最終的な目的はどこにあるのか入念に打ち合わせが行われます。
それをもとに、ライター向けのマニュアルが作成され、場合によっては、記事をチェックする校閲スタッフ向けのマニュアルも作成されます。
ライティング専門型サービスでは、専属ライターを抱えており、一定のスキルを持ったライティングを望めます。またチャットワークやslackといったツールを利用し、チーム内の情報共有もスムーズに行われ、ディレクターが各ライターの管理を行います。
結果的に、統一感のある質のよい記事が納品されます。
【社内で必要とするリソースが少ない】
ライティング専門型サービスでは、ライターに対するマニュアル作り、ライターのアサイン、記事全体のトーン&マナーをそろえるなど、記事制作にかかわる様々な業務をまとめて依頼することができます。
またサイトの方針や狙うキーワードの選定など、オウンドメディアとして成果が出すために重要な部分も、プロのスキルと経験をいかしたものを提供してくれます。
目の前のリソースだけではなく、オウンドメディアの結果を出すまでの期間を短縮できる可能性もあり、長期的なリソースの削減も望めます。
デメリット
【料金が高い傾向にある】
当然といえば当然ですが、「お任せ」できることが多い分、クラウドソーシング型に比べ、ライティング専門型では料金が高くなる傾向です。発注する前に、見積もりにどのような業務が含まれているか、その業務をもし社内で行った場合、どれだけのリソースを必要とするのか、慎重に確認し検討しましょう。
発注金額も大きくなるので、これまでどのような実績がある会社なのかも確認し、数社を比較検討したほうが安心です。
【納期の調整が難しい】
ライティング専門型は、納品まで多くの課程があります。クライアントとの打ち合わせ、ライターのアサイン・指示、ライターからあがってきた原稿がマニュアルに沿っているかの確認・修正、最終的にディレクターが、記事全体の統一感を確認し納品します。
クラウドソーシング型に比べ、急に納期を早めたいなどの要請は難しく、特急料金などが加算される場合もあります。あらかじめスケジュールは、余裕をもったものにできるとよいです。
ライティング専門型サービスの流れ
ライティング専門型サービスの流れは、以下の通りです。
- サービス側と打ち合わせ(商品・サービスを理解してもらう)
- サービスが対策キーワードとタイトル・見出し案(記事の構成)を作成
- 対策キーワードとタイトル・見出し案に問題がなければライティング開始
- サービス側から提出された記事に問題がないか確認
- 記事に問題がなければ納品
まず、サービス側と打ち合わせが行われます。この打ち合わせの目的は、「自社の商品・サービスを理解してもらうこと」と「ライティングのルール決め」です。自社の商品・サービスの理解度が低いままライティングが行われると、記事の内容に誤りが出る可能性が高くなりますし、商品・サービスの魅力を最大限に伝えることのできない、内容の薄い記事になってしまいます。商品・サービスの魅力をしっかり理解してもらうように、資料など準備しておくといいでしょう。
また、「ライティングのルール決め」もぬかりなく行ってください。商品名はローマ字とカタカナどちらで表記するのか、商品・サービス比較記事で他社を紹介するとき、他社名は出すのかなど、細かい部分までルール決めをしておくと、後々楽になります。
打ち合わせの内容をもとに、サービス側が対策キーワードの選定とタイトル・見出し案の設計を行います。対策キーワードは的を得ているか、見出しで話の流れに違和感はないか確認するようにしましょう。
対策キーワードとタイトル・見出し案が決定したら、サービスの専属のライターによってライティングが行われます。完成した記事が提出されたら、記事の内容に誤りがないか、誤字脱字がないか確認しましょう。もし記事の修正が必要な場合、誤字脱字などサービス側に非があるときは無料で修正してくれますが、記事の内容を変更したいなどサービス側への要望は有料になります。追加で費用をかけないためにも、はじめに行う打ち合わせを丁寧に行いましょう。
記事の確認が終わったら、納品となります。
クラウドソーシング型と比較すると、社内でかかる工数がかなり少ないことがわかります。
「クラウドソーシング型」と「ライティング専門型」どっちを選ぶ?
記事制作を外注したいとお悩みの方に「クラウドソーシング型」と「ライティング専門型」、それぞれの特徴、メリット、デメリットについて紹介しました。
社内である程度リソースを確保でき、予算が限られている場合は「クラウドソーシング型」、予算をある程度の額組めるので、社内のリソースを割きたくない、さらに品質も求めたい場合は「ライティング専門型」がおすすめです。
いずれも当てはまらない場合は、予算の増額、またはリソースの確保ができるよう社内調整が必要です。「コンテンツマーケティング」は一部の担当者や部署だけではなく、社内全体の理解と協力があってこそ成果に繋がります。
自社にあったサービスは、「クラウドサービス型」か「ライティング専門型」かよく見極めて、記事を外注し、コンテンツマーケティングを成功させましょう。
記事制作でおすすめなのが、「ジャックアンドビーンズ」の記事制作代行サービスです。
「ジャックアンドビーンズ」では、500社以上のリスティング広告運用ノウハウを活かした記事制作を行います。また、イティング専門型サービスであるため、専属のライターが記事制作を担当します。先ほどライティング専門型サービスのデメリットとして、料金が高いと紹介しましたが、ジャックアンドビーンズでは無駄なコストを徹底的に省き、料金を抑えた記事制作を行っています。さらに、今なら記事制作1本無料キャンペーン中なので、気になった方は下記フォームかサービスサイトよりお問い合わせください。