Google広告で拡張クリック単価(eCPC)が終了!広告主が対応すべきことは?

拡張クリック単価(eCPC)とは

拡張クリック単価(eCPC)とは、各キーワードで個別に設定した入札単価が、ユーザーのコンバージョン可能性に応じて自動的に調整される入札戦略です。平均クリック単価が設定した入札単価を超えないように調整されます。

Google広告で拡張クリック単価(eCPC)が使用できなくなる

2024年10月から、Google広告の検索/ディスプレイ広告の新しいキャンペーンで、拡張クリック単価(eCPC)が終了し、入札戦略として選択できなくなりました。今後は「目標コンバージョン単価(CPA)」や「コンバージョン数の最大化」、「クリック数の最大化」などの他の入札戦略を選択する必要があります。

なお、Yahoo!広告ではまだ同様の変更はありませんが、近いうちに同じ変更が行われる可能性があります。

既存キャンペーンはどうなる?

既存キャンペーンで拡張クリック単価(eCPC)を使用している場合は、2025年3月まではそのまま利用可能です。2025年3月15日以降、拡張クリック単価(eCPC)を使用しているキャンペーンがある場合は、自動で手動クリック単価(CPC)に移行されます。

必要な対応は?

拡張クリック単価(eCPC)が終了することで、広告主はどのような対応を取らなければならないのでしょうか。

必要に応じて入札戦略を変更

検索/ディスプレイ広告の既存キャンペーンでは、何もしなければ2025年3月15日以降に手動クリック単価(CPC)へ入札戦略が移行されます。しかし手動クリック単価(CPC)以外の入札戦略を指定したい場合は対応が必要です。

コンバージョン獲得を目的にしている場合は「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」、コンバージョンを計測していない場合は「クリック数の最大化」を選択するケースが多いと思います。もしどの入札戦略を選ぶべきか迷うなら、広告代理店へ相談してみることをおすすめします。

パフォーマンスへの影響をチェック

入札戦略が変わることで、広告配信のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」を入札戦略として選択する場合、ある程度のコンバージョン数が集まらなければ、機械学習が進まずにパフォーマンスが悪化する可能性があります。また、入札の傾向が変わることで検索語句の傾向にも変化が生じる可能性があります。

拡張クリック単価(eCPC)から他の入札戦略に移行した際は、その変更によってどのような影響が出るかを必ず注視しておきましょう。