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中小企業向けのAI広告生成ツール「Pomelli」とは?

米国時間2025年10月28日、GoogleはAI広告生成ツール「Pomelli」を発表しました。「Pomelli」は主に中小企業を想定ユーザーとし、Google DeepMindの協力のもとGoogle Labsの実験プロジェクトとして提供されたサービスです。
利用可能なユーザーは2025年11月現在、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの英語版ユーザーに限られ、残念ながら日本では利用できません。しかし、現在利用中のユーザーで「Pomelli」の有用性が確認されれば、今後の提供地域の拡大が期待できます。
「Pomelli」の仕組みと注意点
「Pomelli」を利用するには自社サイトのURLを入力し、その内容をもとに「Business DNA」を構築することから始まります。Business DNAには、言葉やトーン、カラーパレット、フォント、画像などが含まれ、これらの情報から広告に利用するキャッチコピーやロゴ、キャンペーン案などが生成される仕組みです。
生成された画像やコピーは編集可能です。編集を前提にされていると考えてもいいでしょう。AIに自社サイト内の情報を読み込ませるだけでは、サイト内の画像や文章に関する権利周りの事情を把握させることはできません。例えば商品・サービスのPRに芸能人を起用しており、その画像の利用について契約時に細かく定めている場合、AIが自動生成した画像がその権利を侵害してしまう可能性はゼロではありません。
「Pomelli」はAIが広告生成のすべてを担ってくれるものではなく、あくまでも人間をサポートするツールであり、最終チェックや調整は人間を行うことが想定されたサービスです。AI利用による権利侵害の可能性については注意が必要です。
