リスティング広告の費用・手数料の相場はいくら?予算に悩んだときのポイント

リスティング広告にはお金が必要です。どのような項目にお金が必要なのか、外注した場合の手数料の相場はどの程度か、予算はどのくらい確保すればいいのか。これからリスティング広告を始める方にとって、最も気になる事柄ではないでしょうか。この記事ではリスティング広告の費用・手数料に関する疑問にお答えします。

リスティング広告の費用内訳

リスティング広告にかかる費用とはどのようなものがあるのでしょうか。自社内で運用する場合と広告代理店に運用代行を依頼する場合で異なります。費用内訳を説明します。

広告費実費

まず広告費実費です。広告費はリスティング広告の仕組みを提供するGoogleやYahoo!に支払う費用で、自社内で運用しても代理店に依頼してもリスティング広告を出稿するなら必ず必要なお金です。

リスティング広告の広告費は広告がクリックされた際に発生します。リスティング広告では、ある検索キーワードに対して広告表示の可能性のある広告すべてでオークションをおこない、その結果で掲載順位や実際のクリック単価が決定されます。検索キーワードが同じであっても実際のクリック単価はオークションごとに決定され、それらの総和が広告費となります。

リスティング広告では1日の予算を設定することができます。累計コストが予算に達すると自動で広告の配信が停止される仕組みとなっているため、リスティング広告に掛けたい金額を設定しておけば、予算を大幅に超えてしまうリスクを回避することができます。また、支払い方法を自動支払いではなく手動支払いとしておけば、アカウントに入金してある金額を使い切ったタイミングで広告配信が停止されます。

しかし予算に達したタイミングでシステムがすぐに配信を停止できない場合もあり、Google広告とYahoo!広告では1日の予算に対して上限をその2倍の金額としています。また、1ヶ月の予算の上限は「1日の予算金額×30.4日」としています(1日の予算を月の途中で変更しなかった場合)。もし1日の予算を1,000円とするなら、1日の予算上限は2,000円、1ヶ月の予算上限は30,400円となります。

これらの予算上限を超えた場合の広告費は請求されません。仮に広告配信にかかった費用が1ヶ月で31,000円となった場合、差額の600円は請求されず、請求金額は30,400円となります。

人件費

リスティング広告を自社内で運用するのであれば、運用担当者の人件費が発生します。リスティング広告の運用には知識と経験が必要となるため、運用経験を持つ人材を新たに採用するか、経験のない人材に一から学ばせる必要があります。

すぐに成果を出せるような知識と経験を持つ人材は採用コストが高くなる傾向にありますが、その分、リスティング広告を運用し始めてから成果を出すまでの時間を短くすることができるでしょう。経験のない人材に任せる場合は、成果を出すまでに時間が必要で、運用ミスの発生や教育コストがかかることを頭に置いておかなければいけません。

初期費用

リスティング広告の運用を広告代理店に外注する場合、初期費用が必要なケースがあります。アカウントの初期設定・構築などにかかる費用ですが、もともと初期費用を取らない代理店、キャンペーンで0円にしている代理店、運用手数料内に含めている代理店が多く、必ずしも支払うわけではありません。初期費用を請求する場合、多くても数万円程度であることがほとんどです。

なお、初期費用のみで広告代理店を比較することはおすすめしません。初期費用は初月のみの請求で、毎月支払う運用手数料の総額に比べれば小さな額となるためです。

運用手数料

リスティング広告の運用を代理店に依頼するのであれば、運用手数料が発生します。運用手数料は毎月発生する費用であるため、運用期間が長ければ長いほど、広告代理店に支払う総額は大きくなります。

運用手数料の相場について、詳しくは次章で解説します。

リスティング広告の手数料の相場

リスティング広告の手数料の相場は、次の4つのタイプに分けることができます。

パーセンテージ型

リスティング広告の手数料の相場として、もっとも一般的なものがパーセンテージ型です。広告費の20%を運用手数料とするケースが多く、例えば広告費が100万円であれば20万円の運用手数料が発生します。

広告費が増えれば増えるほど運用手数料も大きくなる特徴がありますが、逆に広告費が減るほど運用手数料も小さくなります。そのため広告費が少なすぎると広告代理店の儲けが少なくなってしまうため、パーセンテージ型を採用する代理店では広告費の最低運用金額を設けていることが多いです。

月額固定型

月額固定型の場合は、広告費がいくらであろうと、毎月決まった金額の運用手数料が発生します。運用手数料の金額は運用内容やレポート・ミーティングの回数など、代理店の実働内容によって決まります。「手数料」という名前にもっとも即した料金体系と言えるでしょう。

運用手数料が毎月10万円の場合、広告費が50万円の月でも100万円の月でも、運用手数料は変わらず10万円です。パーセンテージ型の広告代理店が指定する最低運用金額に満たない場合でも、月額固定型の代理店であれば運用を引き受ける可能性が高く、また、莫大な広告費を使用する場合は月額固定型の方が代理店に支払う金額を抑えやすいという特徴があります。

テーブル型

テーブル型は、パーセンテージ型もしくは月額固定型に広告費による変動を組み合わせたものです。テーブル且つパーセンテージ型の場合、広告費500万円までは手数料20%、広告費500万円以上の場合手数料10%などの設定となっており、またテーブル且つ月額固定型の場合、広告費20万円まで手数料5万円、50万円まで10万円などの設定になっています。

月によって広告費が大きく変動する場合はテーブル型を選択するとお得になる可能性がありますが、設定金額によってはパーセンテージ型と大して変わらないこともあります。

成果報酬型

成果報酬型はリスティング広告の成果に応じて広告代理店に支払う報酬が変動する料金体系です。成果1件につき○○円、売上の○○%など、広告主と広告代理店の間で事前にとり決めておき、仮に成果が出なければ報酬を支払う必要はありません。

リスティング広告の予算を決めるポイント

リスティング広告の費用の内訳や運用手数料の相場について解説しましたが、それらを踏まえて実際にどの程度の予算を組むべきか、頭を悩ませているのではないでしょうか。

リスティング広告の予算を決める際の最も重要なポイントは、詳しい人間に相談することです。その代表的な例が広告代理店です。

リスティング広告の運用を広告代理店に外注する場合はもちろん、外注しない場合でも、まずは広告代理店に相談することをおすすめします。相談は無料としている代理店が多く、自社運用するか、代理店に運用代行を依頼するか、貴社の状況や目的に応じて的確な判断を下してもらうことができます。相談した結果、自社運用を選んでも問題はありません。

また、リスティング広告の代理店では、どのようなキーワードを狙うか、そのキーワードによるシミュレーション値(広告の表示回数、クリック数、コスト、コンバージョン値など)、月の広告費の予算などの提案も可能です。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

リスティング広告の費用内訳や手数料の相場、予算決定におけるポイントを解説しました。リスティング広告の予算をいくらにすべきかは、扱う商材や狙うキーワード、広告の目的や目標値などによってそれぞれ異なります。また運用代行を利用する場合の運用手数料は代理店によって様々です。

ジャックアンドビーンズではリスティング広告をこれから始めようとする広告主の方や、現在運用しており運用代行を検討中の広告主の方からのご相談をお待ちしております。貴社の状況に合わせた運用内容をご提案いたします。