リスティング広告代理店の比較ポイント6選│代理店は比較してから選ぶべき

リスティング広告代理店を利用する際は代理店をよく比較してから選ぶべきです。

リスティング広告代理店は全国に多数存在します。大手代理店に任せれば問題ないだろうとお考えかもしれませんが、大手代理店では請け負ってくれないケースがあることや、運用内容と金額のバランスが最適な代理店は状況によってバラバラであることをご存じでしょうか。しっかり比較してから代理店を選ぶことが、リスティング広告運用の成否を左右します。

この記事ではリスティング広告代理店のメリット・デメリット、複数の代理店を比較する必要がある理由、比較ポイントを解説します。

リスティング広告の代理店を利用するメリット・デメリット

まずはリスティング広告の代理店を利用するメリット・デメリットを簡単に解説します。メリット・デメリットを理解することは、代理店比較のポイントを理解する上でも重要です。メリットとデメリットの両方を理解した上でリスティング広告の代理店に運用を依頼しましょう。

リスティング広告の代理店を利用するメリット

リスティング広告の代理店を利用するメリットには以下のものが挙げられます。

  • 社内工数を削減できる
  • 運用ノウハウを持ったプロに任せられる
  • 成果を得られるまでの時間を短縮できる

リスティング広告を運用するには、まず運用担当者に知識が必要です。また、リスティング広告は配信してすぐに成果が得られるとは限らず、ある程度の期間、配信を継続しながら運用内容の改善を繰り返していく必要があります。運用初心者と運用経験者では、経験者の方が運用内容の改善・最適化にかける時間を短縮しやすい傾向があります。つまり、リスティング広告を自社運用するなら、知識と経験が豊富な社員を担当者にすべきです。

しかし社内にリスティング広告の運用経験者がいないというケースは珍しくありません。社内で運用する場合、担当者がリスティング広告の基礎知識を身に付け、さらに成果が得られる運用ができるようになるまで、長い時間がかかってしまいます。運用経験のある人材を新たに採用するという選択肢もありますが、採用コストがかかる上に、その人材が辞めてしまえば運用できる人がいなくなってしまい、また新たに人材を探さなくてはいけません。

一方、リスティング広告の代理店を利用すれば、社内に運用担当者を置いたり、新たに人材を採用する必要がありません。リスティング広告の豊富な知識とノウハウを持った代理店が運用してくれるため、最短での成果獲得を狙うなら代理店運用がおすすめです。

リスティング広告の代理店を利用するデメリット

リスティング広告の代理店を利用するデメリットには以下のものが挙げられます。

  • 広告費以外に運用手数料がかかる
  • 社内にノウハウが蓄積しづらい
  • 代理店とのコミュニケーションが発生する

リスティング広告代理店に運用を依頼する場合、広告配信にかかる広告費(実費)以外に運用手数料が発生します。運用手数料は①パーセンテージ型(広告費の20%)、②月額固定型、③テーブル型、④成果報酬型のように代理店によって異なります。広告費以外に費用が発生してしまい、特にパーセンテージ型の場合は広告費が大きくなるほど手数料も増えてしまいます。

また、代理店にすべてを依頼することで社内の負担を削減するかわりに、リスティング広告の運用ノウハウが社内で蓄積しづらいという問題もあります。リスティング広告の運用を継続するには代理店に依頼し続けなければならず、依頼し続ける限り手数料が発生します。

そしてリスティング広告の代理店が外部の人間である以上、密なコミュニケーションを取らなければ望むような運用を行ってもらえない可能性が高くなります。リスティング広告で訴求するサービスや製品への理解、業界での自社の立ち位置・考えなどを理解した上でリスティング広告を運用しなければ、適切な広告文の作成やLPの改善といった、運用改善に必要なアクションが難しくなるでしょう。

リスティング広告の代理店を比較すべき理由

リスティング広告の代理店を利用するメリット・デメリットを紹介しましたが、これらのメリット・デメリットはどの代理店に依頼するかによって程度に差が生じます。

運用手数料についていえば、前述した通り、代理店によって異なります。また運用ノウハウにも差があれば、得意な業界がある代理店も存在します。コミュニケーションの取り方やレポート・ミーティングの頻度や方法も代理店によって異なります。

ある代理店にリスティング広告の運用を任せていたときは良い結果が得られなかったり、コミュニケーションに不満を抱えていたりしていたものの、代理店を乗り換えたことでそれらの問題がすべて解決したというケースもあります。逆に代理店を乗り換えたことで以前よりも運用結果が悪くなり、以前の代理店に戻したというケースもあります。

リスティング広告の代理店と一口に言っても様々です。複数の代理店を比較検討した上で、外注先となる代理店を選ぶべきです。

リスティング広告代理店の比較ポイント

リスティング広告代理店を比較する際は、次のポイントに着目して比較してみましょう。

手数料の仕組み

まずは手数料の仕組みです。前述した通り、リスティング広告代理店の運用手数料は代理店によって異なります。

  1. パーセンテージ型(広告費の20%)
  2. 月額固定型
  3. テーブル型
  4. 成果報酬型

最も一般的な手数料体系はパーセンテージ型で、多くの場合が広告費の20%となっています。しかしパーセンテージ型は広告費が増えるほど手数料も増えてしまうため、広告の配信を強めたくても予算の都合で強められなかったり、最低出稿金額が設定されているため少額での運用は代理店に断られるケースが少なくなかったりします。

さらに広告費が増えて運用手数料が増えても、代理店側の工数にさほど変化がなく、何のための増額なのかが不明瞭であることから、パーセンテージ型に納得できない広告主も珍しくありません。

その点でいえば、その他の月額固定型や成果報酬型の手数料の方が納得感のある金額設定となっています。ただしパーセンテージ型に比べると月額固定型や成果報酬型の代理店の数はまだまだ少ないという欠点もあります。テーブル型は一見月額固定のように見えますが、実質パーセンテージ型と大差がないこともあるので、料金設定をよく確認することをおすすめします。

対応範囲

次に比較すべきポイントは対応範囲です。

運用できる広告の種類や媒体も代理店によって異なります。リスティング広告と言えば、日本ではGoogle広告とYahoo!広告の2つの媒体が有名ですが、最近ではMicrosoft広告も日本で出稿できるようになりました。日本でのシェアが増えてきているBingに対応するには、Microsoft広告にも対応している代理店を選ぶべきでしょう。

また、リスティング広告以外のウェブ広告を配信するとき、1つの代理店にすべてを依頼できれば代理店とのコミュニケーションコストを抑えることもできますし、リスティング広告とSNS広告など複数の広告を組み合わせた施策の実行も容易です。

さらに、同じ運用手数料の代理店でも、具体的な作業内容・範囲が異なることがあります。費用面だけを単純比較するのではなく、それに対する作業内容についてもしっかり確認して比較しましょう。

レポートやミーティング

レポートやミーティングはリスティング広告の運用内容、結果、改善案をしっかり確認するために必要不可欠なものです。代理店の運用内容は十分か、問題はないか、代理店を乗り換える必要がないかを検討するなら、レポートやミーティングの内容を参考にするべきでしょう。

しかしレポートやミーティングの有無、形式、頻度も代理店や契約内容によって異なります。実際にどのような運用を行ってどのような結果が得られたのかが分からなければ、その代理店に任せていることが良いことなのか悪いことなのかも判断できません。レポートやミーティングが皆無であったり、アカウントの内容が広告主に見えない状態で運用する代理店は避けることをおすすめします。

得意な業種

中には特定の業種のリスティング運用に特化した代理店も存在します。類似する商材・サービスでのリスティング運用経験が多く、ノウハウが豊富であり、その業界事情に精通しているため、広告主と代理店との間のコミュニケーションもスムーズであるというメリットがあります。

もちろん特定の業種に特化しておらず、様々な業界のリスティング広告を扱う代理店を選んでも問題ありません。過去に類似する広告を配信したことがあるか、過去の事例・実績を確認してみましょう。

担当者

担当者との相性も重要です。広告代理店に運用を任せる場合、人対人のコミュニケーションが発生するため、どうしても相性の合わない担当者の場合はリスティング広告の運用結果にも影響が出てしまうことがあります。代理店を複数比較する際に担当者についても確認し、問題なくコミュニケーションが取れそうな人物か確認しておきましょう。

また、代理店が社員に過度な営業目標を設定している場合も注意が必要です。担当者の抱える運用案件数が多くなりすぎると、1つ1つの運用がおろそかになってしまいます。担当者一人あたりの運用案件数や、多数の案件でも運用が回る仕組みを持っているかなど、運用体制の面も確認しておきましょう。

媒体社とのつながり

GoogleやYahoo!など、リスティング広告の出稿サービスを提供している媒体社と代理店との関係性もチェックしておきましょう。正規代理店や正規パートナーの場合、媒体社から情報を得るのが早かったり、β版の機能を利用できることがあります。

また、リスティング広告以外にどのウェブ広告の代理店になっているかで出稿できる広告の種類もかわります。より多くの媒体社と繋がっていれば、広告の運用プランも自由自在に組むことができるでしょう。

リスティング広告代理店を比較する際にすべきこと

リスティング広告代理店を比較する際は、前述したポイントを抑えて比較検討を行いましょう。ポイントを抑えたら、次の流れで実際に問い合わせ、複数社で比較検討してみましょう。

ウェブサイトをチェック

まずはウェブサイトをチェックしましょう。「リスティング広告代理店」や「リスティング外注」などのキーワードで検索すれば、様々なリスティング広告代理店のウェブサイトがヒットします。

ウェブサイトだけで代理店を決めるのはおすすめしませんが、料金や運用プランなどはサイト上に記載があるので、その時点で比較しておくことをおすすめします。リスティング広告代理店は全国に多数あるので、すべての代理店に問い合わせることは現実的ではありません。ウェブサイトの時点で各社の強みやアピールポイントを比較し、多くても5社程度に絞っておくとよいでしょう。

問い合わせ

次に問い合わせです。ホームページの問い合わせフォームや電話から問い合わせて、現在の状況と課題を相談し、それを解決するための提案を作成してもらいましょう。手数料が同じ金額だったとしても、提案内容は代理店によって異なるでしょう。提案内容に最も代理店の違いが現れるといってもいいかもしれません。

費用比較

提案内容を踏まえた上で費用を比較しましょう。単純に手数料の安さだけで選んでしまっては、後々後悔することになるかもしれません。運用内容と費用のバランスに納得できるかどうかを考えましょう。

まとめ

リスティング広告代理店を比較するべき理由や比較ポイント、比較検討の流れを解説しました。リスティング広告は代理店が異なるだけで運用結果に差が生まれることもあります。しっかり相談ができ、結果を出せる代理店を選ぶためにも、複数社で比較を行うことが重要です。

ジャックアンドビーンズでは月額固定制の手数料でリスティング広告を運用いたします。具体的な運用内容については、現在の状況や課題、目標などを伺った上でご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。