YouTubeを視聴していると表示される動画広告。複数のフォーマットがある上に、「広告がうざい」という声を耳にすると、「配信しても意味があるのか?」とYouTube広告の設定が億劫になってしまいませんか。
しかしYouTube広告も有効な広告の1つです。適切なフォーマットで適切な場所に表示させることが大切です。
今回はYouTube広告を配信している広告主の方、これから配信したい広告主の方に向けて、Googleのマルチフォーマット動画広告について解説します。実際に配信した際の視聴単価の事例や注意点を紹介します。
目次
マルチフォーマット動画広告とは
マルチフォーマット動画広告を利用すれば、1つの広告グループで複数のフォーマットの広告を表示させることができます。対象はスキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告、YouTubeショート広告です。なお、YouTubeショート広告はマルチフォーマット動画広告のみで配信可能です。
また、広告パフォーマンスが最も高い場所を自動で判断して広告を表示してくれるため、入稿作業や運用の工数を削減しつつYouTubeに広告を配信することができます。Googleの見解では、従来の個別指定による配信よりも視聴回数が最大40%増加するとされています。
なお、マルチフォーマット動画広告での入札戦略は目標広告視聴単価(CPV)のみとなっています。
マルチフォーマット動画広告の事例
実際にマルチフォーマット動画広告を配信してみた事例をご紹介します。
- 配信期間:2023年12月5日~10日
- 内容:スポーツに関する動画
- 設定:平均視聴単価を推奨3円に設定
- 結果:平均視聴単価は1.1円
平均視聴単価の推奨値よりも実際の平均視聴単価を低く抑えることができました。自動で配信の最適化が進むことで、配信を開始してからだんだん単価が下がっていく傾向が見られました。6日間の数値であるため、さらに長い配信期間だった場合は、平均視聴単価が1.0円を切っていた可能性もあります。
ただし、入札戦略が上限ではなく目標広告視聴単価であるため、目標額を超えるケースも考えられます。マルチフォーマット動画広告は少ない工数で入稿や運用ができるとはいえ、配信時はこまめに数値をチェックしておく必要があるでしょう。
マルチフォーマット動画広告の注意点
マルチフォーマット動画広告を配信する際は、以下の点に気を付けましょう。
- 配信面ごとの視聴率内訳は確認可能だが、視聴回数内訳は確認不可(※YouTube内とGoogleディスプレイネットワークでの判別は可能)。
- スキップ不可のインストリーム広告など特定のフォーマットを指定したい場合は、キャンペーンサブタイプ「動画のリーチ」で選択する必要がある。
広告配信の自動化は運用担当者の負担を減らしてくれる一方、細かい数値など確認できない部分も生じてしまいがちです。自動配信機能に任せている際にパフォーマンスが低下した場合、原因を突き止めづらくなってしまうことが懸念されます。
マルチフォーマット動画広告を活用しましょう
ウェブ広告では自動化が進んでおり、従来よりも少ない工数で様々な広告を配信できるようになりつつあります。YouTubeで動画広告を配信している場合は、ぜひマルチフォーマット動画広告を活用していきましょう。
Google広告やYahoo!広告の入稿、運用などでお困りのことがあれば、ジャックアンドビーンズにお気軽にご相談ください。新しい機能の活用も積極的に行い、広告運用の改善をご提案させていただきます。