目次
AR・3D機能を活用したGoogle広告
Google広告でARや3Dを活用した広告出稿が可能。
Googleのアンケートでは、オンラインでアパレル商品を購入したうちの55%がイメージと実物が異なったという理由で返品している(アメリカ国内の18歳以上1,614人に調査。アンケート期間:2023/4/28~30)。AR・3D機能を活用することで、ユーザーが自身に似合う商品か確認できるようになるため、商品の返品を防ぎ、顧客体験の向上につながる。
現在は未導入の企業が多く、並んで広告表示された際に目立ちやすい。ただし、日本国内では一部アカウントのショッピングキャンペーンでのみ使用可能であり、現時点では化粧品類のリップ/アイシャドウ/ファンデーションの3点のみが対象となっている。今後アパレルやインテリアも対象として広げていく予定だが、スケジュールなど詳細は不明。
コスメや衣服を宣伝する場合は、モデルの画像にメイクアップまたは試着させることができる。
靴は3Dを回転させながら確認することができ、家具は3Dでの確認および実際のカメラ映像に家具を置いたイメージをARで作成して確認できる(靴と家具の3DおよびARを利用できるのは米国内で販売されている商品のみが対象)。
出典:AR Beauty バーチャルでお試しサービスの利用方法
出典:Virtually try on clothes with a new AI shopping feature
出典:この春のお買い物シーズンの販売を促進し、AR と VR の機能で買い物客を呼び込みましょう
AR機能
使用可能アカウントかどうかは管理画面上では確認できないため、Googleへ対象アカウントか確認を依頼する必要がある。また、現在日本では服に関しては利用できない点に注意。
対象アイテム
リップ、アイシャドー、ファンデーション、服(XXSから4XLまで)
利用できる広告の種類
ショッピング広告、無料リスティング(日本ではショッピングタブのみ)
モデル画像
多種多様な肌・髪・瞳の色、体型のモデルが用意されている
利用に必要なもの
- 宣伝したい商品を含むMerchant Centerアカウント
- ブランドが登録されており、Merchant Centerアカウントと連携されたManufacturer Centerアカウント
- P-MAXキャンペーンまたはショッピングキャンペーンが有効になっており、Merchant CenterアカウントにリンクされているGoogle広告アカウント
設定方法
<リップ・アイメイクの場合>
- ARアセットデータプロバイダと提携する(現在はPerfect Corp.とPulpoARのみ)。
- Merchant Centerのアカウントを作成し、商品を登録する。
- Manufacturer Centerのアカウントを作成し、ブランドを登録する。
- Merchant CenterのアカウントをManufacturer Centerのアカウントにリンクする。
※無料リスティングでの掲載のみであれば、②~④は省略可。しかし設定推奨。
※ARアセットはデータプロバイダがアップロードするため、対応不要。
<服の場合>
ショッピングフィードと高画質の画像を使用しているすべてのブランドで自動的にオプトインされる。
画像要件:
- 512×512ピクセル以上(推奨1,024ピクセル以上)
- 1着の衣服を着ている、シンプルなポーズで正面を向いたモデル1人(またはマネキン1体)が写っている
3D機能
現在日本では利用できない点に注意。
対象アイテム
靴、家具
利用できる広告
ショッピング広告、無料リスティング(日本ではショッピングタブのみ)
※現在、3DおよびAR体験を利用できるのは、米国内で販売されている靴と日用品のみ。
※ショッピング広告ではAR体験は不可。
利用に必要なもの
- 宣伝したい商品を含むMerchant Centerアカウント
- Merchant Centerアカウントと連携されたManufacturer Centerアカウント
- 3Dモデル、ARモデル
- P-MAXキャンペーンまたはショッピングキャンペーンが有効になっており、Merchant CenterアカウントにリンクされているGoogle広告アカウント
設定手順
- 3DモデルやARモデルを用意する。モデルは自社で作成、もしくはパートナー(CGTrader、Epigraph、Ocavu、VNTANAなど)のサポートを受けて作成できる。
自社で3Dモデルを作成する方法:
【1】異なる角度からの高解像度の2D画像を5枚以上用意し、Google Merchant CenterまたはGoogle Manufacturer Centerにアップロードし、360度回転画像を自動的生成する。
【2】Product Studioを使用して、AIによる自動生成を行う。 - Merchant Centerのアカウントを作成し、商品を登録する。
- Manufacturer Centerのアカウントを作成し、3DモデルやARモデルを指定する。
- Merchant CenterのアカウントをManufacturer Centerのアカウントにリンクする。