近年、「コンテンツマーケティング」に取り組む企業が増えてきました。少し意識すると、自分で何かを調べようと検索したときに表示される記事は、コンテンツマーケティングによるものが多いことに気づかされます。それほど「コンテンツマーケティング」は浸透しているのです。
本稿では、これからコンテンツマーケティングに取り組もうとお考えの経営者、担当者の方に、コンテンツマーケティングとは何か、そのメリット、具体的な事例まで詳しく紹介します。ぜひコンテンツマーケティングで成功するための参考にしてください。
目次
コンテンツマーケティングについて
こちらの章では、
- コンテンツマーケティングとはなにか
- なぜ今コンテンツマーケティングが重要なのか
- コンテンツマーケティングにはどんなものがあるのか
それぞれについて、詳しく解説していきます。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングは、アメリカで2010年頃からさかんになってきた、マーケティングの一つの手法です。日本でも2014年ごろから急速に普及してきました。
マーケティングで最初に考えなくてはならないのが、消費者の購買プロセスです。消費者がどのようなプロセスを踏んで購入にいたるのか、そのモデルはいくつかありますが、もっとも有名なのは、「AIDMA(アイドマ)」です。
「AIDMA(アイドマ)」は、1920年代のアメリカで、サミュエル・ローランド・ホールが著書『Retail Advertising and Selling』において「広告宣伝に対する消費者の心理的なプロセス」として発表したものです。
- Attention…注意(存在を知る)
- Interest…関心(興味をもつ)
- Desire…欲求(欲しいと思う)
- Memory…記憶
- Action…行動(買う・契約する)
このようにAIDMA(アイドマ)は、商品やサービスを知ってから、購入するまでの心理的なプロセスを5つの段階にわけて表したものの頭文字です。顧客が、いまどの段階にあるかを分析し、その段階に合わせたアプローチをすることで購買につなげることができます。
そのAIDMA(アイドマ)は、インターネットの普及により「AISAS(アイサス)」に変化をとげました。
「AISAS(アイサス)」とコンテンツマーケティング
「AISAS(アイサス)」は、日本で電通が提唱した購買行動プロセスです。AIDMA(アイドマ)にとってかわり、今のマーケティングに欠かせないものとなっています。
- Attention…注意(存在を知る)
- Interest…関心(興味を持つ)
- Search…検索(Webで検索する)
- Action…行動(買う・契約する)
- Share…共有(SNSやブログなどで口コミ・感想をシェアする)
このようにAISAS(アイサス)をみると、インターネットの普及によって購買行動のプロセスが大きく変わり、Webで検索すること(Search)が、購買行動に大きく関わっていることがわかります。
コンテンツマーケティングは、この3つめのプロセス、「Search」にダイレクトに働きかけるものです。Webで情報収集する、今の顧客の行動にアプローチするために不可欠なものになりつつあります。
コンテンツマーケティングは多様化している
コンテンツマーケティングといっても、その手法は様々です。「コンテンツを利用したマーケティング」という意味では、メールマガジンや、SNSの運営、プレスリリースまで入ります。また、自社ホームページの検索順位を上げるための施策「コンテンツSEO」に限っても、オウンドメディア、事例集、商品レビューなどがあげられます。
その中で、もっとも効果があり、多くの企業が取り組んでいるのが「オウンドメディア」です。以下、オウンドメディアを利用したコンテンツマーケティングについて詳しく解説します。
コンテンツマーケティング導入のメリット
コンテンツマーケティングには、これまでの広告中心のマーケティング手法とまったく異なるさまざまなメリットがあります。
コンテンツは資産として蓄積される
オウンドメディアを立ち上げて行うコンテンツマーケティングの場合、通常、定期的にコンテンツを追加していきます。追加するたびに、そのオウンドメディアが解説する「キーワード」が増えていきます。それはユーザが検索したときに、メディアにアクセスしてくれる「入口」が増えることにつながります。
コンテンツが増えれば増えるほど、メディアとして厚みがでて検索エンジンから評価され、サイトの訪問数がアップすることも望めます。
出稿したときのみ成果が期待できる広告と、もっとも異なる点といえるでしょう。
導入のハードルが低く手軽に開始できる
コンテンツマーケティングは、ほかのWebマーケティングに比べ、圧倒的に導入のハードルが低いです。用意するものは、ターゲットのニーズに合ったコンテンツと、それを掲載するサイト(おもにオウンドメディア)のみです。
立ち上げ時の初期投資は、これまでの広告主体のマーケティングに比べ大きく下回ります。また運営しながら、つねに軌道修正していくことができることもポイントです。軌道修正のためには、Googleアナリティクスなどのツールを使いアクセス解析が必要ですが、ある程度の運営実績がないとアクセス解析ができません。
まず始めてみることが成果につながるという意味でも、導入のハードルが低いマーケティング施策といえるでしょう。
リピート率の向上につながる
コンテンツマーケティングは、自社の商品やサービスについて、あらゆる角度から発信できます。ユーザにとっては、商品やサービスの細かな情報を得やすく、購買に対する不安を解消しやすい状態になり信頼へと繋がっていきます。
また商品やサービスそのものではなくても、関連する事柄でユーザが抱える悩み事や疑問に先回りして答えるコンテンツも用意しておくと「役に立つサイト」として認識されリピートされやすいです。
アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスは論文の中で、知れば知るほどよい印象をもつ心理効果「単純接触効果」について述べています。これは「ザイアンス効果」ともいわれ、とくに好きではなかったものでも、繰り返し目にしたり、情報を得たりした場合、無意識に好意を持つようになるとしています。
自社のサービスや商品の情報に、繰り返し触れてもらえるコンテンツマーケティングは、まさにこの「ザイアンス効果」でファンを作り、リピート客を作るための最善の方法といえるでしょう。
コンテンツマーケティングの成功事例<アポロセールス>
ここではメディアを運営し、コンテンツマーケティングに成功した「アポロセールス」の事例を紹介します。
ジャンル:営業支援ツール(営業メール自動配信ツール)
サイト名:SALESTECH STUDIO
サイトURL:https://salestech.studio/
アポロセールスは、BtoBの営業を改善しサポートするRPAツールを提供しています。新規の顧客獲得にかかせない営業活動のためのリスト作成や、アポイント取りなどを自動化することができるツールです。
アポロセールスのオウンドメディア「 SALESTECH STUDIO」は、「質の高いリード獲得、効率的に商談数や成約数を伸ばすためのマーケティング手法を考えるきっかけをつくる」ことをテーマに展開しているメディアです。
6つのカテゴリ「APOLLO SALES・リードジェネレーション・営業RPAツール・営業ツール解説紹介・営業代行サービス・営業関連」という関連する内容を横展開し、それぞれのカテゴリに数多くの記事を投入しています。
検索流入のユーザがサイト内で回遊しやすい設計にし、ひとつひとつの記事のクオリティにもこだわることで、滞在時間や訪問回数を増やすことを意識したメディア作りをしています。
記事は、初期に20本、その後毎月10本の公開を続けています。毎月定期的に記事を公開し、サイトの更新性を担保することで、検索エンジンから評価されやすい状態をつくり、検索順位の向上を目指すSEO対策も万全です。
さらに、Facebook広告やNewsPicksとも連動させることで、サービス認知を急速に行い、短期間で成果を出すことができました。
コンテンツマーケティングで注意すること
「良いことづくし」のように聞こえるコンテンツマーケティングですが、しっかりと成果を出し、運用していくためには、いくつか注意しなければいけない点があります。運用前に必ず確認しましょう。
運用前に目的を決める
コンテンツマーケティングは、目的を定めて運用することが成果への近道です。一番大切なのは「誰に何を伝えるか」です。コンテンツマーケティングのターゲットとなるペルソナをしっかりと設定し「誰に」を明確にしましょう。そのペルソナを元に、「何を」伝えるか、見定めます。
最終的な目的は、商品やサービスなど自社の商材を知ってもらうことなのか、具体的に資料請求をしてもらうことなのかによっても、変化します。社内で調整し、認識のずれがないよう運用前に目的を決めましょう。
運用体制を整える
新たにコンテンツマーケティングを始める、またはコンテンツマーケティングのメディアを増やすといった時には、運用体制をどう整えるか検討しましょう。具体的なポイントについて2つ解説します。
社内の営業と確実に連携する
コンテンツマーケティングは、自社の商材に興味を持ってくれる可能性のある「見込み客」を集める役割があります。
これまでWebマーケティングの中心だった「リスティング広告」は、自らのニーズを認識していて、すぐに顧客となりえる層がターゲットでした。ですがコンテンツマーケティングは、隠れたニーズを掘り起こし認識してもらうことで顧客を「育てる」マーケティングです。
コンテンツマーケティングで獲得した「見込み客」を「顧客」にするためには、営業との連携が不可欠です。事前にどのように連携するか、営業側の担当者を決めるなど体制を作りましょう。
長期的に一定の本数を更新する運用体制にする
オウンドメディアでは、定期的に一定の本数を長期にわたって更新することが重要です。検索順位を上げたい場合、結果が出るのは早くても数か月後です。更新が滞った際には、あっという間の検索エンジンからの評価は落ちてしまいます。
また、せっかくサイトにたどりついてくれたユーザも、最近更新されていないメディアに対しての信用度は低くなります。検索エンジン・ユーザ、両方に評価されるためには、中長期的に一定の本数を更新する、「安定した運用体制」を整えることが重要です。
とはいえ、立ち上げに短期で社内の人員をさくことはできても、長期的には難しいという会社も多いでしょう。そんな時に利用できるのが、コンテンツ制作会社です。
コンテンツ制作会社に依頼しましょう!
コンテンツ制作会社では、オウンドメディアの専門家がディレクターとして専任してくれます。競合を調査し、最も効率的なコンテンツマーケティングの提案を行います。特にSEO施策は、検索エンジンのアップデートで状況が大きく変わります。そのたびに調査し対応するのは、社内の人員だけでは難しく結果につながりにくいため、専門的な知識を持ったディレクターの存在は大きいです。
オウンドメディアの立ち上げには、メディアの方向性や狙う層、目的などさまざまな要素を準備しなくてはならず、人員確保も大きな課題です。コンテンツ制作会社に依頼することで人員確保の課題をクリアし、効果的な運営ができるでしょう。
コンテンツマーケティングで効率的に集客を!
コンテンツマーケティングが、これだけ盛んに行われているのは大きな理由があります。始めるハードルが低い・消費者の購買行動プロセスに寄り添うことができる・企業イメージをアップしブランディングできるなどの利点を生かした、効率的な集客が可能だからです。
何より、自社の商品やサービスの「ファン」を作りやすい点があります。「ファン」は購買で終わらず、口コミを発信してくれます。まさに「AISAS(アイサス)」の最後の「S 」シェアを担ってくれるのです。
ただの流行ではない、成果をともなった「コンテンツマーケティング」でぜひ効率的な集客をし、業績アップの大きな力としてください。
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