オウンドメディアコンサルティングを受けるメリットと失敗しないための選び方

オウンドメディアは、有効なWebマーケティング手法のひとつとして定着しています。「広告費をおさえ集客できる」「コンテンツを積み上げることで自社の資産になる」「ブランディングに有効」など数多くのメリットがあります。

それゆえに、多くの企業がオウンドメディアを立ち上げ運用していますが、残念ながら「成果を上げている」といえない状況のオウンドメディアも存在しています。

ある民間企業の調査によると、オウンドメディアを運用している企業の半数以上が「受注に繋がっていない」と感じ、期待した成果をあげていません。ほかにも「自社にノウハウがない」、「自社のナレッジやノウハウが発信できていない」などの課題も多いとの結果が出ました。
(参考: 「大手BtoB企業のオウンドメディア」に関する意識調査|株式会社EXIDEA

そこで注目されているのが「オウンドメディアコンサルティング」です。「オウンドメディアコンサルティング」は、オウンドメディアのサイト構築や、記事の執筆といったいわゆる「Web制作代行」の枠を超え、成果を上げるための「戦略設計」まで依頼することができます。

この記事では、「オウンドメディア運用」についてお悩みの担当者の方に向けて、「オウンドメディアコンサルティング」を受けるメリットや、依頼先の選び方、注意点などについて解説します。ぜひ御社のオウンドメディアで、より高い目標を達成するため役立ててください。

オウンドメディアコンサルティングを受けるメリット

オウンドメディアの運用には多くのノウハウが必要で、自社のみで健全に運用し成果を獲得するまでには高いハードルがあります。そのハードルを最大限低くし、ともに超えるのがオウンドメディアコンサルティングといえます。コンサルティングを受けるメリットを大きく3つに分けて解説します。

社内の負担を軽減できる

オウンドメディアの構築・運用は、膨大なリソースを必要とします。たとえば、一本の記事を作成するだけでも、以下のようなタスクがあります。

  • キーワードの選定
  • 見出しの作成
  • 記事の執筆
  • 記事のファクトチェック・校閲

「キーワード選定」なら、自社の商品・サービスの潜在顧客層にリーチし、なおかつSEO施策として有効なものを選ぶなど、それぞれのタスクについてリソースとノウハウが必要です。記事の作成について例を上げましたが、これはメディア構築・運用のごく一部です。ほかにも、サイトの技術的な最適化など多岐に渡ります。

オウンドメディアの規模によりますが、通常の業務と並行して運用するのは難しく、新たな人員配置や、新規採用が必要になることもあります。そこで、オウンドメディアコンサルティングに依頼することで、社内の負担を最小限にし、なおかつ効果的な運用が可能です。健全、かつ長期的に運用するためには、オウンドメディア運用のすべて、または一部でも外注することは必須といえるでしょう。

現状の課題と改善点を見つけることができる

オウンドメディア運用に「近道」はありません。積み上げをショートカットして、「成功」というゴールに到達することは不可能です。コンテンツを積み重ねていくことで、少しずつ成果に繋がるのが基本ですが、多くのコンテンツを作成しても全く成果が出ないこともあります。その場合、自社のみでオウンドメディアの課題を洗い出し、どう改善すればよいのか分析するのは至難の業です。

通常オウンドメディアは、サイトリリースに至るまで多くのリソース・費用を必要とし、さらに効果が見えるまで少なくとも半年以上かかります。そのため、課題が見えるのも半年後以降といえます。運用中に、PV数が増えない・検索順位が上がらないなど課題が見えても、改善するための施策をどう打ち出せばよいのかまでは、見えないことが多いです。

また、漫然とした運用になってしまい、課題さえ見えないまま予算とリソースだけ消費されているメディアもあります。

オウンドメディアコンサルティングに依頼すれば、課題を洗い出し改善点を見つけ、有効な施策を打ち出せます。ルートを外れることなく、「ゴール」に向けて確実に進んでいけるといえるでしょう。

最新のSEO事情に対応できる

オウンドメディアの成功は、SEO施策の成功なくして達成できません。SEO施策は、「Googleにどれだけ評価されるか」が重要ですが、そのための指針となる「Googleガイドライン」は随時アップデートされています。

アップデートは、検索アルゴリズムの精度が増すことにより行われています。ユーザーにどれだけ良質な記事を提供するか、いわゆる「ユーザーファースト」であるかという最大のポイントは変わりませんが、アップデートに合わせサイトの改善を図れるかどうかは、オウンドメディアの成功を大きく左右します。

突然発表されるアップデートに対し、SEOの専門家として常に情報収集し知見を蓄積しているコンサルティングなら、有効な改善案を提案してくれるでしょう。

オウンドメディアコンサルティングの依頼先の選び方

メリットの多いオウンドメディアコンサルティングですが、適切な依頼先を選ばなければ、そのメリットを享受できません。また万が一、オウンドメディアを運用中に業者を乗り換えることになれば、最初に依頼するよりも多くの労力と予算が必要になります。

はじめから適切な依頼先を選べるよう、以下の3つを確認し慎重に検討しましょう。

過去の実績を確認する

すべての業種に共通していえることですが、オウンドメディアコンサルティングにおいても、過去の実績は重要です。オウンドメディアコンサルティング業者のホームページを見れば、ある程度の実績を確認することができるでしょう。「導入企業例」として具体的な企業名が掲載されているかどうかも、ひとつの指標になります。

ホームページで実績を確認し候補を絞ったら、資料請求や問い合わせをします。担当者との商談で、ホームページでは開示されていない実績や事例を知ることができる場合もあります。まずは、気軽に問い合わせをしてみましょう。

対応範囲を確認する

オウンドメディア運用には、多くのタスクがありそれぞれにリソースとノウハウが必要なことはすでに解説しました。コンサルティングを受けるにあたり、膨大なタスクのうち、何が料金に含まれ何が含まれないのか、詳細な確認が必要です。

これはコンサルティング依頼において、一番齟齬が起きやすくトラブルに発展しやすいポイントです。「料金を比較し安いほうの業者に決めたが追加料金がかかり、結果的に対応範囲が広い違う業者の方が安かった」「依頼内容に含まれると思っていたタスクが対応不可で、想定以上に社内のリソースを必要とした」ということもあります。

また、いわゆるコンサル(助言・提案)のみで、制作については対応しておらず、別に制作会社を探さなければいけない場合もあります。

必ず対応範囲を詳細に確認しましょう。また、オウンドメディアを初めて運用するなどで、何を確認すればよいかわからない場合は、どれだけ丁寧に対応範囲を説明してくれるか、資料やパンフレットに明記されているかなども、業者選択の指標になります。

施策内容と結果報告の頻度・方法を確認する

オウンドメディアの運用は、どれだけ目的に適した施策を打ち出せるかが重要です。PV数、CV率、ブランディングなど、自社のオウンドメディア運用の目的にマッチした施策なのか、内容をよく確認します。自社の目的と合わせ、これまでの取り組みや関連資料なども共有するとよりスムーズです。

またオウンドメディアは、中長期的に運用するのが基本のため、どれくらいの頻度で結果報告があるのか確認します。「構築しっぱなし」「記事を上げっぱなし」にならないよう、定期的な分析は必須です。適切な頻度で、分析・結果報告があるか事前にすり合わせましょう。

オウンドメディアコンサルティングを受ける際の注意点

スムーズにオウンドメディアコンサルティングを受け、プロジェクトを進めるために注意すべきことがあります。特に重要なポイントを3つに絞って紹介します。

目標のすり合わせとサービス理解は必須

オウンドメディアの構築・運用は適切な目標を立て、その目標を実現するために細かな施策を積み重ねていくものです。「目標」は「Webで集客したい」「ブランディングしたい」など、おおまかなものではなく、具体的な数値の設定が必要です。まず最終的な目標である「KGI」を設定し、「KGI」を達成するための要素「KPI」を設定しましょう。

コンサルティングの担当者とは、具体的な目標をすり合わせましょう。Webで集客したいが、どのように目標を設定してよいかわからない、設定するために必要な分析のリソースやノウハウがないという場合もあるでしょう。そのような場合は、立てるべき目標の設定から、コンサルを受けられることもあります。どのようなサービスが可能なのか、確認しましょう。

最初に適切な目標を立てなければ、オウンドメディアの成功は遠のきます。重要な要素であると意識し設定してください。

KPIの設定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

超短期で良い結果が得られることはほぼない

オウンドメディアは、どんなにうまくいってもすぐに結果がでることはほとんどありません。成果を得るための期間は、少なくとも半年は見ておきましょう。また、オウンドメディア運用のための予算やリソースに見合った成果については、1年以上の運用が必要です。

オウンドメディアのコンテンツは「自社の資産として蓄積できる」ことが、大きなメリットのひとつです。そのためには、数年単位で運用を計画し、良質なコンテンツを毎月更新し続ける必要があります。

社内のリソースだけで運用している場合、コンテンツ数が増えるのに従い、KWの選定が難しくなる「ネタ切れ」や、記事執筆の遅れで予定数のコンテンツをアップできないなどの問題が発生しやすいです。こうした運用途中での行き詰まりを事前に防ぐためにも、オウンドメディアコンサルティングは有効といえるでしょう。

また、オウンドメディアの立ち上げ段階で、イニシャルコストに加え、ランニングコストを長期的に計画しておくのも大切なポイントです。

ブラックハットSEOに気を付ける

ブラックハットSEO」とは、検索順位を上げるために「不正な方法」でメディアを運用することです。検索順位は、Googleのアルゴリズムで決められています。「ブラックハットSEO」は、Googleのガイドラインに反した方法で、アルゴリズムの隙をつき検索順位を上げようとする行為です。

重要なのは、「Googleのガイドライン違反である」ことと、「今は通用しない」という点です。しかし、知見をアップデートしていないコンサルティングでは利用している可能性もあります。依頼する側も、ブラックハットSEOについての最低限の知識はあったほうがよいでしょう。

「ブラックハットSEO」には、主に以下のような施策があげられます。

  • 自作自演リンク…被リンクを増やす目的でサイトやブログを作り、メインのオウンドメディアの被リンクを大量に張ること。「被リンクが多い=良質な記事」としてGoogleに評価されるのを目的としている。
  • ワードサラダ…システムを利用し自動生成された文章。文法の間違いはないが、意味は通じない。簡単に記事を大量生産できるため、被リンクのために作成したサイトの記事で多用された。
    「ワードサラダ」についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
    「ワードサラダ」とは?◯◯なリスクがあるからダメ絶対!?
  • コピーコンテンツ…他のサイトの文章をそのままコピーして自分のオウンドメディアに掲載すること。コピーに少し手を加えてオリジナルと偽装する手法も含まれる。記事作成にかかわる労力をカットし、コンテンツを大量生産できる。
  • クローキング…同じページでも、ユーザー(人間)と、「クローラー」と呼ばれるGoogleのロボットと別のコンテンツを用意し表示すること。クローラーには、狙うキーワードを多く含んだHTMLを表示し、高い評価を得ることを意図している。

以前は、ブラックハットSEOなら成果が上げやすいとされ横行していましたが、現在ではアルゴリズムの精度が高まり通用しなくなっています。それどころか、Googleのガイドラインに反しているメディアとして認定され、ペナルティを受けることもあります。ペナルティを受けると、一夜にして検索流入が「0」になる可能性もあり、その損害は甚大です。絶対にペナルティを受けることがないよう、Googleのガイドラインに沿った運用を心がけましょう。

オウンドメディアコンサルティングなら「ジャックアンドビーンズ」

「ジャックアンドビーンズ」は、実績多数のオウンドメディアコンサルティングです。SEOノウハウを最大限に活かしたコンテンツ企画で、オウンドメディアを構築・運用。Googleガイドラインを熟知し「ユーザーニーズにあわせた良質なコンテンツ作成」や、Googleに評価されやすいサイト構築も得意としています。

あらゆる業界・業種の様々なサービスでの実績を元に、確かな「オウンドメディアコンサルティング」を行っています。

完全定額制なので、毎月の費用をおさえての運用も可能です。御社のスムーズな「オウンドメディア運用」に役立つノウハウを提供いたします。この機会に、お気軽にお問い合わせください。

「ジャックアンドビーンズ」へのお問い合わせはこちら

まとめ

オウンドメディア運用は、長い道のりを一歩一歩確実に進んでいくことが大切です。自社だけでは、ハードルを越えられなかったり、ルートを間違えたり、歩みを止めてしまったりと、ゴールにたどり着くのは難しいことが多いでしょう。

ぜひ「二人三脚」で、ともにゴールを目指せるオウンドメディアコンサルティングに依頼し、成功を勝ち取ってください。