2020年に世界的に大流行した新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の発表に伴い、人々の暮らし方が変わりつつある今、「集客不足解決の糸口を見つけたい」「さらにビジネスを拡大させたい」とお考えのあなた、店頭キャンペーンや交通広告、折り込みチラシ等でのプロモーションに加え、オンラインにおいても、リスティング広告の運用を専門業者に外注してみてはいかがでしょうか?
当記事では、リスティング広告代理店に運用を外注するメリットとデメリットをまとめて紹介します。
目次
リスティング広告を外注するメリット
まずは、クライアントのリスティング広告を運用代行させていただいている筆者独自の観点から、5つのメリットをご紹介します。
1. 社内リソースが空く
リスティング広告をゴリゴリ運用できるウェブ担当者が常駐している企業でない限り、独学で勉強しながら実際にPDCAを回しつつ、複数の施策や今後の方針を決めていく「二足の草鞋」状態はなかなか気合がいる業務かと思います。
その山のような労力と時間を考えると、外部のノウハウがあるプロフェッショナルにリスティング広告運用を任せてしまった方が、社内での有限な時間と貴重なリソース確保が可能となります。
2. 業界情報のキャッチアップが早い
インターネットは24時間365日最新の情報を更新・発信し続けているので、業界のトレンドや傾向などの情報キャッチアップが他の媒体に比べて優位、かつ早いと言えます。
また、BtoBやBtoCに限らずリスティング広告でプロモーションを行っている業界は様々で、リスティング広告の代理店は業界当事者並み、もしくはそれ以上に業界に詳しいということも多々あります。
3. 同業界の他社における事例が活用できる
メリットの2つ目に記載したように、取引先企業が多種多様な業界であるため、いち広告代理店が同業界のクライアント複数社の実績を抱えているということも珍しくありません。つまり、同業界の他社における成功事例や有益なナレッジを活用することができる点がインハウスと呼ばれる自社運用にはない大きな強みとなります。
4. 独自のナレッジが溜まっている
リスティング広告の運用方法を勉強し頭で理解できたとしても、実際に運用を始めて見ると、何事も教科書通りにはいかないもので、予想外の課題点が見えてきます。ゴールへの近道は、何百社との付き合いのなかで、何万通りの施策を打ってきたリスティング広告代理店のみぞ知ることなのではないでしょうか。
5. 専門家が専門的な視点から運用してくれる
リスティング広告の構成要素として、主に3つの要素が挙げられます。
1)ターゲットユーザーが検索するであろう「キーワード」
2)ユーザーの欲求心や購買意欲に火を付ける「広告文」
3)最適な手法でアプローチしていく各種「ターゲット機能」
仮にあなたが、自身の経営する居酒屋の集客をしたいと思ったとします。そこで、どのようなワードで検索したユーザーに広告を打つことが最も成約率を高めると思いますか?以下の4つからお選びください。
①「居酒屋」
②「居酒屋 東京」
③「居酒屋 東京 個室」
④「5人で個室OKの焼肉」
実際に「焼肉」とGoogle検索すると約3,650万件、「居酒屋 東京 個室」では約2,490万件の情報が掲載されており、この数字だけを見ると前者の方がユーザーの流入数が多く集客しやすいと思われるかもしれません。しかし、全国規模や有名なチェーン店ではなく、地域密着型の個人経営店、一からスタートさせる新店舗だとするなら、競合がひしめき合う①や②よりも、より具体的な願望や条件を示している③や④の方が来客確立が高くなる可能性があります。
また、①や②など漠然と探している潜在的ユーザーへのアプローチ手法と、すでに比較検討段階に入りニーズが顕在化したユーザーへのアプローチ手法は、先述した「キーワード」「広告文」「ターゲット機能」で適宜適応していく必要があります。効果的な施策は、専門的な視点が求められるのではないでしょうか。
リスティング広告を外注するデメリット
つぎに、リスティング広告を代理店に外注するデメリットを2つほど紹介します。
1. リスティング広告の広告費とは別に運用代行費がかかる
外注となると、どうしても発生するのが運用代行費(=運用手数料)。一般的なリスティング広告代理店の手数料は広告費の20%のケースが多く、広告費が100万円の場合20万円を運用手数料として代理店に支払います。つまり、インハウスで運用する場合100万円でも運用代理店に依頼した場合、トータルで120万円必要となります。
広告費の20%を運用手数料としている運用代理店の場合、広告費を使えば使うだけ支払う手数料は比例して増えるシステムなため、中にはコンバージョンとは遠い無駄クリックを除外せずに広告費をあえてどんどん使わせてしまうといった企業も0ではないのでご注意ください。
しかし、広告費に関わらず手数料が固定定額制でリスティング広告を運用してくれる企業もあるため、外注先の選定には余念がありません。
2. 緊急時、対応に遅れる可能性がある
早急に依頼したいことや修正してほしい箇所があった場合でも、物理的な問題で緊急対応が難しい場合があります。
話題になりつつある、まさに今季のトレンド、TV・雑誌などのメディア露出が多い、法的な審査が厳しい、価格変動が激しいなどの商材はとくにユーザーとのトラブルにつながりかねないため、外注先との密な連携が必要不可欠となります。窓口となっている営業マンやリスティング広告運用担当者とすぐに連絡がとれる環境にあるかということも外注先を選定する際には考慮すべき必須ポイントですね。
リスティング広告運用を外注するメリット>デメリット?
当記事では、リスティング広告を代理店に外注するメリットやデメリットの一例を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
すでにリスティング広告をインハウスで自社運用されている方も、これから始める方も、リスティング広告運用の外注を検討する際、メリットデメリットがあることを留意し外注先を選定してみてはいかがでしょうか。
また、「リスティング広告代理店を選ぶ6つのポイント。失敗しないための外注先の選び方」ではリスティング広告運用の外注先の選び方について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。