オウンドメディアの構築代行を利用するメリットとは?構築代行の選び方と注意点

Webマーケティング施策の中でもメインの施策として、オウンドメディアに重点的に取り組んでいる企業も多いです。従来の広告を主体としたマーケティングとの大きな違いは「顧客を育てる」ことができる点です。ほかにも、高騰しているWeb広告に比べてコストパフォーマンスがよい、会社の資産として蓄積できる、ブランディングに有効などメリットが多いです。

そんなオウンドメディアですが、いざ始めるとなると社内にリソースやノウハウがなく、外注を検討しているという担当者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、オウンドメディア運用を始めるにあたって、特に外注しやすい「構築代行」について、依頼するメリットや、依頼先の選び方・注意点についてわかりやすく解説します。

オウンドメディアの構築代行を利用するメリット

オウンドメディアの構築は、代行を利用し外注するほうが、社内だけで進めるよりも圧倒的にコストパフォーマンスがよく、結果も出しやすいです。代行を利用するメリットについて3つのポイントに整理し、わかりやすく解説します。

社内の負担を減らせる

オウンドメディアは、中長期的に運用することで成果を得られるものです。コンテンツは、少なくても月数本から10本程度コンスタントに更新するのがよいとされています。

社内にある程度のリソースがある場合、コンテンツの管理やチェックにそのリソースを割いた方が良い結果が得られやすいです。社内で対応するなら、自社のサービスや商品について熟知しており、競合他社との違いや強みの理解度が高いためです。

オウンドメディア構築を代行会社に依頼できれば、社内のリソースはコンテンツ作成に集中できます。社内のリソースが全くない場合は、オウンドメディア構築からコンテンツ制作までまとめて依頼できる会社もあります。

いずれにしても、構築代行に依頼することは、社内の負担を大幅に軽減できるといえます。

最初からSEOを意識して構築できる

オウンドメディアを検索上位に表示させて多くのユーザーに届けるために、SEO施策は必須です。SEO施策といえば「ユーザーにとって有益なコンテンツにする」「適切なキーワード設定をする」「コンテンツを毎月更新し続ける」などが一般的ですが、これらはすべて「コンテンツSEO」と呼ばれるものです。

SEO施策は、コンテンツSEOだけではなく「テクニカルSEO」も対策できているかが、重要なカギになります。「良質なコンテンツ」だけで検索上位表示させるのは容易ではなく、テクニカルSEOとの組み合わせで初めて実現可能です。

「テクニカルSEO」はその名の通り、技術面でのSEOを指します。具体的には、

  • ページの読み込み速度を早くする
  • 適切な階層構造にする
  • モバイルフレンドリーにする
  • XMLサイトマップを導入する

などがあります。これらは、運用開始した後に改善しようとすると、サイト全体に影響する大掛かりな変更となる場合もあり、サーバーやCMSによっては、実施できない施策も発生します。

立ち上げ時に構築代行を依頼すれば、最初からテクニカルSEOについて対策した状態で運用を開始できるため、大きなメリットといえるでしょう。

構築後の運用も依頼できる場合が多い

オウンドメディア運用は、構築が最初のハードルとすれば、次のハードルはコンテンツ作成です。その先には、効果分析があり、分析をもとに改善するサイクルを回し続けなければ成果を得られません。

社内でオウンドメディア担当のチームを作り、専任で対応できる人員とスキルがあれば、継続するのも可能ですが、たいていの場合、他の業務と兼任だったり、専任がいてもごく少数だったりで、継続的に運用するのが難しくなることも多いです。

実際に、コンテンツ更新が止まったままや、閉鎖になってしまうオウンドメディアも珍しくありません。 また、運用自体は止まっていなくても、なかなか成果に繋がらない場合もあるでしょう。

最初に構築代行を依頼しておけば、運用後に発生した課題についても、依頼できる場合が多いです。何かあったとき、プロの支援を受けられる体制を整えられるのも大きなメリットです。

オウンドメディアの構築代行先の選び方

オウンドメディアの構築代行を依頼するメリットを最大限に活かすために、慎重に依頼先を検討しましょう。最初の構築でつまずくと、オウンドメディア運用全体に悪影響が出ます。

構築後、スムーズに運用できるよう、以下に解説する代行依頼先の選び方を参考にしてください。

サイト制作とSEOの両方の知識が必要

オウンドメディア構築代行を依頼するメリットに「SEO施策が最初からできる」点をあげましたが、そもそも依頼先にSEOの知識がなければ、そのメリットを享受できません。

代行業者の中には、希望のスタイルでWeb制作は可能だが、SEO施策については対応していない、ノウハウがないというところもあります。

構築に着手、または完成してしまってから「SEOは考慮していませんでした」では、取返しがつきません。最初に確認しておきましょう。具体的にどのような施策を行い「SEO施策」とするのか説明を求めるとよいです。わかりやすい説明があるかどうかも、依頼先選定のポイントになります。

構築後の対応範囲について確認する

オウンドメディアは、構築後もあらゆるタスクが発生します。毎月定期的に追加が必要なコンテンツの作成、すでに公開しているコンテンツの効果分析など、内容も多岐に渡ります。

また、GoogleのアップデートがあるごとにSEO施策の見直しも必要です。これらのタスクを、社内で対応しきれず外注したほうがよい状況になった場合、構築を依頼した会社に追加で依頼できればスムーズに進められます。

もし、対応は構築のみで、運用は対応範囲外の依頼先だった場合、新たな依頼先を選定するところから始めなくてはなりません。依頼先を決めた後も、オウンドメディアの目的や自社の商品やサービスの強みなど、齟齬なく共有するには、ある程度時間を必要とします。

構築依頼時には運用開始後の代行が必要のない状況だとしても、リスクヘッジとして、運用全体を依頼できる会社を選びましょう。

複数社で見積を取って比較する

どんな業者選びにもいえることですが、オウンドメディアの構築に関しても複数の会社で見積をとって比較します。少なくとも3社は相見積もりしましょう。ここで大切なのは「見積に何がふくまれているか」詳細に確認することです。

もしも見積書で「0円」との項目があった場合は、無料ということではなく、「対応しない」つまり、社内で対応しなくてはならないという意味の場合もあります。見積をとって、安いほうに決めるのではなく、出来上がりのクオリティや含まれる対応範囲を確認しましょう。

また納期についても、ばらつきがあるため確認します。提示された納期より早めたい場合は、追加料金がかかることもあるため最初に確認しましょう。余裕を持ったスケジュールで依頼先を探すのも大事なポイントになります。

クオリティについては、これまで実際に手掛けたオウンドメディアをチェックするのもひとつの方法です。どの程度の費用でできたメディアなのかもあわせて確認できれば、より比較しやすいです。正確に比較できるように、できるだけ材料を集めましょう。

過去の実績も確認しておく

依頼先選定の際には、過去のWebサイト構築の実績も必ず確認します。これは「企業案件〇件」などの取り扱い件数だけではなく、実際に納品されたサイトを確認できるとなお良いです。

Webサイト構築全般というより、オウンドメディア構築についてどの程度実績があるのか確認します。具体的な成果、たとえば「運用開始△カ月で〇PV」などもあわせて提示してもらえれば、より判断しやすいです。特に、同じ業界のオウンドメディアで結果を残している会社であれば、その後の業界特有の事情や特徴の共有もスムーズに進むメリットもあります。

過去の実績については、詳細に確認し判断材料にしましょう。

オウンドメディアの構築代行を利用する際の注意点

オウンドメディアの構築代行をどこに依頼するか決めたら、依頼先と打ち合わせを重ね、オウンドメディアの運用開始を目指します。その際には以下の点に注意し進めてください。

オウンドメディアでやりたいことを事前に共有する

オウンドメディアの目的は様々です。どのような理由でオウンドメディアを運用開始することになったのでしょうか。その目的や経緯も含め、どのようなメディアにしたいのか依頼先と共有します。

まず、リードを獲得したい、ブランディングしたい、採用活動に活かしたいなど、オウンドメディアの目的を共有します。目的にあわせて構築の方向性も変わってくるので、詳細に打ち合わせしましょう。具体的に、オウンドメディアで成し遂げたい目標があればなお良いです。RFP(提案依頼書)を作成しておくのも、有効な手段の一つです。

目的や目標をどう定めればよいか迷っている、何から手をつけてよいかわからないなどの場合は、コンサルティングも含めて任せられる依頼先がよいでしょう。適切な目標を決め、その目標をもとに逆算して、達成するための必要な条件をクリアする構築が可能です。

サイトのID・PASSやその他情報は必ず納品してもらう

オウンドメディアサイトに関わるIDやPASSはおもに3つあります。

  • サーバー情報…コントロールパネルへログインするためのユーザーIDやパスワード、FTPやSSHなどの接続情報など
  • ドメインの情報…ドメイン管理会社の管理画面にアクセスするためのユーザーIDやパスワードなど
  • CMSの情報…オウンドメディアで利用している「WordPress」などのCMS管理画面に「管理者」としてログインするためのユーザーIDとパスワード

このほかにも、オウンドメディアの管理に必要なIDやパスワードはすべて納品してもらいましょう。他の会社に運用を依頼することになった場合や、社内で対応したい場合などに必要になります。

納品前にサイトを確認させてもらい修正点を洗い出す

サイトが完成し納品される前に必ず確認します。もちろん依頼先でも納品前のチェックは行われていますが、万が一納品後に修正点を発見した場合、トラブルに発展することもあります。無用なトラブルを回避するためにも、納品前に確認しましょう。

具体的な確認ポイントは、

  • 打ち合わせした機能が搭載されているか
  • 誤字脱字はないか
  • クリックしたリンク先が正常に表示されるか
  • 入力フォームは正常に機能しているか
  • PC、スマートフォン、タブレットなど各デバイスで正常に表示されるか

などです。

通常は「検収期間」としてチェックするための期間が1~2週間あり、その期間内の修正希望は、追加料金なしで対応してもらえます。

検収期間が終了し、納品を終えたあとの修正は追加料金がかかる場合が多いので、必ず期間内に確認しましょう。

オウンドメディアの構築代行に関する相談なら「ジャックアンドビーンズ」

オウンドメディアの構築代行は、ぜひ「ジャックアンドビーンズ」にお任せください。これまで蓄積した膨大なデータとノウハウをもとに、御社に最適なオウンドメディアの構築を実施します。

多彩な業界での納品実績があり、SEO施策も万全です。難易度の高い業界や商材においても、豊富な知識を持つチームで対応いたします。もちろんコンテンツ制作や効果分析を含めた運用にも対応可能です。まずは、相見積もりのうちの1社として、お気軽にご相談ください。

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まとめ

自分が何か知りたいと思って検索したとき、その疑問を解決してくれたのはオウンドメディアだった……。そんな経験をした人は多くいるはずです。ユーザー視点で、情報ソースとしても一般的になったオウンドメディアは、企業視点でまだまだ可能性を秘めたマーケティング施策といえます。

しかし、オウンドメディアの構築は、膨大なリソースとノウハウが必要です。社内で対応するためには、人員の確保とスキルを身につけるための「勉強期間」や、場合によっては新規採用も必要になります。

代行会社に依頼すれば、社内の負担も軽減し、最新のSEO事情にも通じた構築が可能でしょう。

オウンドメディアは、中長期的に運用して初めて成果を得るものです。ぜひ一日でも早くオウンドメディア運用をスタートさせ、御社の成長に役立ててください。