Microsoft広告(Microsoft Advertising)とは?Google広告と同時に利用してさらなる成果を獲得しよう

検索連動型広告と言えばGoogle広告やYahoo!広告を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。弊社で運用代行する広告もGoogle広告やYahoo!広告が多く、「検索連動型広告(リスティング広告)=Google or Yahoo!」というイメージが浸透しているように感じます。

しかし検索連動型広告にはGoogle広告・Yahoo!広告以外の選択肢があることをご存じでしょうか。今回はMicrosoft広告(Microsoft Advertising)について、特徴やメリットなどをご紹介します。

Microsoft広告(Microsoft Advertising)とは

Microsoft広告(Microsoft Advertising)はマイクロソフト社が提供する検索連動型広告(リスティング広告)です。

検索連動型広告とは、リスティング広告とも呼ばれ、ユーザーがインターネットで検索したキーワードに応じて検索結果画面に広告を表示させるものです。広告主はユーザーがどのような語句で検索した際に広告を表示させるのかを指定することができるため、宣伝したい商品やサービスに関連する検索キーワードを指定することで、自社の商品やサービスに関心を持ってもらいやすいユーザー層にアプローチすることができます。

日本で出稿できる検索連動型広告といえば、Googleが提供するGoogle広告、Yahoo Japanが提供するYahoo!広告があります。GoogleやYahoo!を利用するユーザーに対して広告を出稿できるだけでなく、Bingやexciteなどの提携パートナーの検索結果画面にも出稿することが可能で、この2つの広告を利用することで多くのユーザーにリーチすることができます。

Googleの検索結果画面に表示されるGoogle広告の例

今まではBingに広告を出稿するにはYahoo!広告を利用するしかありませんでした。その上、Bing以外の提携パートナーにも配信することになってしまい、Bingのみに配信することができませんでした。しかし、2022年5月31日から、Bingに広告を出稿できるMicrosoft広告(Microsoft Advertising)の提供が開始され、Bingを対象に広告を出稿することができるようになりました。

Microsoft広告(Microsoft Advertising)では、

  • テキスト広告
  • ショッピング広告
  • ネイティブ広告

の3種類の広告を出稿することができ、広告の配信面は、

  • Bingの検索結果ページ
  • MSN
  • Microsoft Edgeのスタートページ・タブページ
  • Microsoft Outlook

とマイクロソフト社が提供するブラウザやその他のサービスが対象となっています。日本ではマイクロソフト社が提供するWindows OSを利用するユーザーが多く、WindowsにはじめからインストールされているブラウザMicrosoft Edgeをそのまま利用する人は珍しくありません。特に企業内のパソコンは初期設定のまま利用されることが多く、BtoB商材とMicrosoft広告(Microsoft Advertising)の相性が良いと考えられます。

日本におけるパソコンの検索エンジンのシェアは、2022年6月時点でGoogleが71.51%、Bingが16.61%、Yahoo!が11.04%となっています。Googleに比べればBingのシェアは一部でしかないように思えますが、実はWindows10の移行に伴いBing利用者が増えてきており、2022年3月にYahoo!を抜き、Googleのシェアも一部Bingが奪っている状況です。

(出典:statcounter GlobalStats

今まで以上にBingを利用するユーザーが増えている今、検索連動型広告を利用するなら、Google広告やYahoo!広告だけでなくMicrosoft広告(Microsoft Advertising)も利用して、より効率の良い広告配信、成果数の増大を目指していくべきでしょう。

Microsoft広告(Microsoft Advertising)のメリット

Microsoft広告(Microsoft Advertising)のメリットとして次の点が挙げられます。

日本では特に企業に対してアプローチしやすい

前述しましたが、日本ではWindows OSを利用しているユーザーが多く、特に企業では初期設定のままEdgeやOutlookを利用しているところが多いです。企業向けのサービス・商材であれば、特にMicrosoft広告(Microsoft Advertising)を利用すべきでしょう。

Google広告やFacebook広告の内容をインポートできる

すでにGoogle広告やFacebook広告を利用している場合は、その内容をMicrosoft広告(Microsoft Advertising)にインポートして利用することができます。わざわざ一から入稿する必要はありません。インポートの作業も簡単です。

管理画面はGoogle広告に似ているため、Google広告を利用している方なら抵抗なくMicrosoft広告(Microsoft Advertising)を利用できると思います。また、Googleが提供するタグ管理ツールGoogleタグマネージャー(GTM)もMicrosoft広告(Microsoft Advertising)に対応しており、Microsoft広告(Microsoft Advertising)の計測タグの設定も非常に容易です。

Googleタグマネージャーのタグタイプ選択画面

クリックされた分しか費用が発生しない

Microsoft広告(Microsoft Advertising)を含む検索連動型広告は、出稿自体は無料で、広告がクリックされた際に費用が発生します。最低出稿金額の指定もなく、少額からでも利用できるのが特徴です。

クリック単価はオークション形式で決定され、入札単価を広告主が決めて、入札単価やその他の広告に関するスコアなどを掛け合わせた値を他の広告と競い合い、その結果で広告の掲載有無や掲載順位、実際のクリック単価が決まります。競合の多い検索キーワードではクリック単価が上がりやすい傾向がありますが、商材やキーワードによっては1クリック数十円に収まる場合もあります。

PDCAを重ねて最適化することでROIを最大化できる

どのような検索語句で、何回広告が表示され、何回クリックされたか、そこから実際に問い合わせや予約などにどれだけ繋がっているかといったデータを集計することができるため、成果の得やすいキーワードに予算を配分したり、成果の得やすい時間帯のみに広告表示されるように設定したりすることで、ROIの最大化を図ることができます。

運用者次第でクリック単価を抑えて全体の費用を削減しつつ、成果数は増加させることも可能です。広告主自身で最適な運用が難しい場合は運用代行を利用するべきですが、どの代理店を選ぶかによって広告のパフォーマンスが左右されます。

Microsoft広告(Microsoft Advertising)を始めるには?方法・手順

Microsoft広告(Microsoft Advertising)を始めるには、Microsoftアカウントが必要です。Microsoftアカウントがない場合は新しく作成する必要がありますが、日本の企業ではすでに持っているケースが多いのではないでしょうか。

Microsoft広告(Microsoft Advertising)のアカウントを作成する

Microsoft広告(Microsoft Advertising)の公式ページにアクセスし、「今すぐ始める」ボタンをクリックします。

IDとパスワードを入力してサインインしましょう。

Google広告のキャンペーンをインポートする

①画面上部のメニューから「インポート>Google広告からインポート」をクリックします。

②Google広告で使用しているGoogleアカウントでサインインします。

③Googleアカウントに紐付いたGoogle広告アカウントが一覧表示されるので、インポートアカウントを選択します。

④後で何をインポートしたか分かるようにインポート名を付け、スケジュールやレポート送信先のメールアドレスを設定して、「インポートを開始」ボタンをクリックします。これでインポートが開始されます。

なお、Google広告の内容をそのままインポートせずに、入札単価や入札戦略、予算の調整などをおこなう場合は、「インポートを開始」ボタンの隣にある「詳細なインポート」から指定できます。

⑤インポート後は正しくインポートできているか管理画面でキャンペーン内容を確認しましょう。

まとめ

Microsoft広告(Microsoft Advertising)について特徴やメリットなど紹介しました。

Windows10の移行に伴い、日本でBing利用者が増えています。すでにGoogle広告やYahoo!広告を利用している場合は、Microsoft広告(Microsoft Advertising)も利用してCV数の増加を狙ってみてはいかがでしょうか。

Microsoft広告(Microsoft Advertising)をはじめ、Google広告やYahoo!広告の運用についてお悩みならお気軽にご相談ください。